右折禁止の標識を無視して交差点に入る車。
住民が不安を抱える、札幌市内の危険な交差点がある。その実態を取材した。

現場は、札幌市中央区北4条西12丁目にある変わった形の交差点。
JR札幌駅から1.5キロほどの場所で、南北に走る幹線道路と歩行者専用道路の両脇にある一方通行の道路が交わる。

近隣住民によると、右折禁止にも関わらず、違反するケースが後を絶たないという。

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現場は、午前6時30分から午後11時30分の間、右折禁止となる交差点。なぜ右折が出来なくなるのだろうか。

北海道警中央署 折坂昌樹 交通官 :
右折する際に、対向車線などの見通しがきかない状況。道路構造、交差点の形状、交通状況などを勘案して、右折禁止の交通規制をかけている

住民も感じる「見通しの悪さ」

近くには通称「ミニ大通」と呼ばれる歩行者専用道路があり、横断歩道を横切る危険な右折車が相次ぐ状況なのだ。

近所の住民:
右折車は良く見かける。標識にのっとって守ってほしい

近所の住民:
子どもたちと遊ぶため、自転車で歩いたり遊んでいるが、(違反して)右に曲がる車がいるから危ないですね

実態を調査すると…

交通量の多い朝の通勤時間帯を見てみると…わずか1時間30分で6台の車が交差点を右折した。中にはウインカーを出さない車や、客が乗ったタクシーも確認できた。

夕方の時間帯も続々と現れる「右折車」

さらに日が暮れても、画面手前から黒のワンボックスカーが右に、その後ろからグレーの乗用車が右折。2台連続で右に曲がる車が。

グレーの乗用車が横断歩道を通過する自転車を待っていると…奥からさらに1台と、この間だけで3台の車が連続で交差点を右折。夕方は1時間で7台も右折車が確認された。

警察では、このような交差点などの現場で取り締まりを強化し、対策を進めている。
地元の町内会長はドライバーのモラルの徹底を訴えている。

桑園第七町内会 美馬一志 会長:
近くに保育園などがあるので、子どもたちが昼間などに遊んでいる。渡るときに危険な行為だと思う。やめていただきたい

町内会では、今後 この交差点の現状について、札幌市などとも相談を進めたいとしている。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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