日本一の振付師決めるコンテストで入賞…ダンス界トップランナーの男性

日本一の振付師を決めるコンテストで受賞歴もある29歳の男性ダンサーが、2020年6月にコロナ禍でもダンサーたちが交流できるオンラインサロンを始めた。
そして、サロンメンバーの女性と愛知・西尾市でのダンスパレードを計画。オンラインで仲間を繋いで実現させたパレードでは、150人のダンサーたちが踊れる喜びをかみしめた。

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2021年8月下旬、名古屋市東区のダンススタジオでは、プロのダンサーを目指す人から趣味で楽しむ人まで、様々なダンサーたちが汗を流していた。

講師を務めるのは、ダンサーネームSHOJIN(ショージン)の名で活動している振付師の波間陽平さん(29)。

SHOJINさんは、エンターテイメントの本場であるアメリカのディズニーランドで初となる、日本人ダンサー150人のパレードショーを成功させたり、日本一の振付師を決めるコンテスト「レジェンド東京」でオーディエンス賞1位を受賞するなど、ダンス界では知らない人はいないといわれるトップランナー。

全国700人のダンサーが交流…オンラインで繋がるコミュニティサロン開設

SHOJINさんは、振付師として活動する傍らダンスの魅力を広めるために、東京を拠点に全国各地の教室を回っていたが、聞こえてきたのは全国のダンス仲間からの悲痛の声だった。

SHOJINさん:
ダンサーとして考えさせられた…。色々な子たちと、オンラインで繋がれる場所があったらいいなって

同じ目標をもつ人たちがこの状況を乗り切るために、何かできることはないか…。そこでSHOJINさんは、2020年6月にオンラインのコミュニティサロンを開設した。

このサロンでは、オンラインでのレッスンの受講はもちろん、メンバーが動画配信でコラボレーションするなど、全国各地のメンバー同士が交流することができる。開設から1年で、5歳から50代まで幅広い年代の700人以上のメンバーが参加するコミュニティに成長した。

「自分が輝く場所は自分で」…地元愛知でサロンメンバーによるパレード企画する女性

このサロンの中から、愛知県での「ダンスパレード」の企画が生まれた。

SHOJINさん:
愛知に住んでいる方から、「SHOJINさんの力を借りたい」って。面白い、具体的に形にしましょうって

パレードの題材は、2020年に大ヒットした映画「えんとつ町のプペル」。そびえ立つ無数の煙突から吐き出される黒い煙で空を覆われた薄暗い町で、少年がゴミの中から生まれた「プペル」とともに、見えなくなった星空を探す希望の物語だ。

設定がコロナ禍の状況とも重ねられるこの映画をテーマに、全国各地からサロンのメンバーを集め、大規模なハロウィンのダンスパレードをするという大きな計画。会場となるのは、愛知・西尾市。

この日、SHOJINさんは、パレードの発起人である牧仁美さんとパレードを開催する場所の下見をしていた。牧さんは、地元・西尾でイベント関係の仕事をしている。

牧仁美さん:
関東じゃなくて、自分の地方でもイベントやれるんだ、自分が輝く場所って自分で作れるんだって届けたいなって…

実は、もともと2021年5月にこの場所で、サロンメンバーを集めたイベントを開く予定だった。しかし、緊急事態宣言の影響で開催は叶わず、次回に繋がるようにと少人数でPR動画を撮影するに留まった。

SHOJINさん:
踊りたかった子たちが、結局来られなくなっちゃったんで…

牧仁美さん:
あの時の悔しい、出られなかったとか…。余計今回頑張れるというか、楽しみにできる部分はあるかな

緊急事態宣言も解除…名古屋のスタジオで本番直前の練習

緊急事態宣言が解除されて、最初の日曜日10月3日。名古屋市東区のダンススタジオでは、パレード本番に向けた練習が始まった。

しかし、スタジオに集まったのは、総勢150人のうち東海地方や近県のメンバー20人ほど。全国に散らばるメンバーたちとは、SHOJINさんの東京からの練習動画をオンラインで確認しながら、振付を合わせた。

参加メンバーの女性A:
5月の時に全員で踊れなかったっていうのもあって、リベンジみたいな…

参加メンバーの女性B:
コロナ禍でみんなが落ち込んじゃってる中、パレードで盛り上がらせたいなって

「踊れる幸せをかみしめたい」…総勢150人のダンサーが生み出すパワー

迎えた本番の10月10日。県が定める感染対策のガイドラインに沿って開催されたイベント。コロナ禍を元気づけるイベントとして西尾市の公認事業にもなっていて、ダンスパレードの他にもキッチンカーが集まるマルシェなども開かれ、多くの人が集まった。

SHOJINさん:
この人数で、一斉に踊ります。一人が乱れると乱れます、いいですね

北海道から九州まで、全国から150人のダンサーが勢ぞろい。全員が集まって動きを揃えるのは、本番直前が最初で最後だ。

SHOJINさん:
これはすごいわ。この長さのパレード見れないっすよ、今

いよいよパレードが幕開け。思い思いの衣装を身に付けた150人のダンサーが、陽気なリズムに合わせ踊りながらパレードする。

参加者の男性:
コロナでお客さん入ってやるショーなかなか無いと思うけど、やっぱりお客さん入ると熱気がすごくて、すごく楽しく踊れました

参加者の女性:
時が止まったような感じを味わったけど、こうやって皆さんの前で踊れることによって、また動き始めたのかなって

SHOJINさん:
踊れる幸せだったり、お客さんの前で自分を表現できる喜びが、みんなからすごく伝わってきて…。何かすごいパワーが生まれてるなって…

「踊れる喜びをかみしめながら、これからも頑張りたい」と話すSHOJINさん。ダンサーたちの止まった時が、再び動き出した。

(東海テレビ)

記事 2426 東海テレビ

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