愛知県の東三河地方で深刻な水不足が続いていて、豊川用水の「宇連ダム」の貯水率は、17日にも0%になるとみられています。コメ作りの準備をすすめる農家も不安を募らせています。

■宇連ダム貯水率が0%に…運用開始以来“初”の対策へ

豊川用水の水源の1つ、新城市にある「宇連ダム」の貯水率は、16日午後2時時点でわずか0.1%となっています。ダムを管理する水資源機構によりますと、貯水率は17日にも0%になる見込みです。

貯水率が0%になった場合は、普段は使っていないダムの底に溜まった土砂が混じった水28万トンを、ポンプでくみ上げて使う予定だといいます。

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宇連ダムの運用が始まった1968年以来初めてのことで、さらに、下流にある川から取水する計画も検討しているということです。

今最も必要なのが、“まとまった雨”です。19日は雨の予報となっていますが…。

近藤晶信所長:
「(19日の雨は)今の予測だと累計で20mmぐらいだったと思いますけど、ダムの回復には至らない。節水やこまめな水道の開け閉め、水の再利用、例えば風呂場の水を洗濯に使うとか、(節水に)ご協力いただきたいと思っております」

深刻な水不足は、市民生活にも影響を与えています。豊川用水を利用する豊橋市や蒲郡市などでは、17日午前9時から節水率がさらに引き上げられ、農業用水と工業用水で45%、水道用水で25%となります。

■「これだけの水不足は聞いたことがない」不安はコメ作りにも

豊橋市で農業を営む日比秀治さんは、乾いた田んぼに直接種をまく「直播き」でコメを育てています。

まいた種は1カ月ほどで芽を出し、夏に向けてより多くの水が必要になります。

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コメ農家の日比さん:
「お米は『水稲』、水がないと育たないので。一斉に水を使い出す4月後半から5月、6月がちょっと心配ですね」

この地域でも、宇連ダムなど豊川水系を水源とする水を使っているため、日比さんは「果たして田んぼに水を張るだけの量が出るのか。これだけの水不足は過去に聞いたことがない」と不安を募らせています。

■水道の「使用自粛」呼びかけへ 午後11時~午前5時まで

東三河ではこれまでも、たびたび水不足に悩まされてきました。特に不足する夏場には、農家の間でルールを決めて水をやりくりしていますが、今年はより厳しいものになりそうです。

豊川用水を利用する5つの市が共同で、17日から「夜間、水道ノータッチ運動」として、午後11時から午前5時まで水道の使用自粛を呼びかけます。

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状況が改善しない場合には、さらに水道の圧力をさげて水を出にくくする「使用制限」や、時間を区切った「断水」などが行われる可能性があるということです。

水不足が深刻だった1995年、豊橋市内の小学校では、スライスチーズ・パック入りのハム・マヨネーズをパンにはさんでサンドイッチのようにして食べる「節水メニュー」の給食が提供されました。

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今回はどうなるのか、豊橋市の教育委員会に聞いたところ、1995年のようなメニューは考えていないものの、水をあまり使わないメニューへの変更や、「ゆでる」から「揚げる」など調理法を変える、無洗米への変更などが検討されているということです。

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