愛媛大学の女子大学生2人組が中心となって作成した竹の楽器。演奏することだけが目的ではなく、地域の活性化や、放置竹林の問題解決につなげることを目指している。

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演奏を聞いた人:
懐かしい感じがして、癒やされました

心を癒やされるような優しい音色を奏でる楽器。作ったのは大学生だ。

女子大学生2人組が中心となって作成した竹の楽器

名護谷希慧キャスター:
こんにちは。これは竹? 何をされてたんですか?

愛媛大3年・君岡きららさん:
節があって…。ここをぶち抜きたかったんです

愛媛大学3年生の君岡きららさんと上田愛子さんの2人が作っているのが、癒やしの音色を奏でた楽器。材料は竹だ。

愛媛大3年・君岡きららさん:
私は、木琴を小さいころからずっとやってたので、竹楽器って案を出したので。愛子はダンス部だから、バンブーダンスとか。地域資源を生かしながら、自分の個性をのっけて、地域活性化につなげられたら私たちもうれしいし

楽器作りで地域活性化…放置竹林の問題解決にも

2人が所属するゼミは、人口減少が深刻な愛媛・伊予市三秋地区の魅力を高め、地域活性化を図ろうと、伊予市と愛媛大学などが共同で行っている「みてみいやみあきプロジェクト」に取り組んでいる。

この楽器作りもプロジェクトの一環だ。

慣れない手付きで、でも一生懸命に、楽器に必要なパーツをひとつずつ切り出していく。

楽器の材料となる竹。実はこの竹が、今地域が直面している「問題」でもある。

伊予市移住サポートセンターいよりん・冨田敏さん:
元々ここは、杉林だったんですね。いつの間にやら竹がどんどんはびこってきて、竹林になっちゃったっていう感じなんですけど

伊予市内に広がる放置された竹林。折れて他の竹と重なり合っていたり、根っこから抜けて倒れていたりと、もはや人の手では整備が追い付かないほどで、危険な状態となっている。

整備が追い付いていない放置竹林

伊予市移住サポートセンターいよりん・冨田敏さん:
このまま放置しとくと、本当に畑とか集落とか、のみ込まれちゃうんじゃないかなって

三秋地区の活性化プロジェクトに共に取り組む地元の冨田さんは、この山から切り出した竹を楽器作りに提供。放置竹林の問題解決の糸口として、大学生の取り組みを応援している。

伊予市移住サポートセンターいよりん・冨田敏さん:
頼もしいなというか、若い人たちに竹に注目してもらって、一緒に活動できるってことが楽しみ

君岡きららさんと上田愛子さん:
音が鳴った。うれしい!

愛媛大3年・上田愛子さん:
(三秋地区は)ものすごく静かな地域だなという印象があって、そこに竹の楽器がなる地域で音が鳴って、「あっ、人がいるんだな」って。「この地域、動いてるんだな」って感じてもらえたらうれしい

愛媛大3年・君岡きららさん:
三秋を「何か聞いたことあるぞ」って人を増やしたい。「山奥?」「何どこ?」みたいな所を、「あっ? 三秋? 竹楽器?」ってつながる感じにしたいです

子供も喜ぶ…地元住人と一緒に演奏

11月、三秋地区で旬を迎えたレンコンの収穫体験が行われた。
地域を盛り上げようと、2018年から住民がボランティアで行っているこのイベントで、君岡さんと上田さんお手製の竹楽器が初めてお披露目された。

お手製の竹楽器の出来栄えは

君岡きららさんと上田愛子さん:
これはスリットドラム。ここの切れ込みを入れた所がちょうど響いて

君岡きららさんと上田愛子さん:
(木琴は)はじめは適当に切って、「これ何の音かな? シかな?」って。違う竹を切って、また「シかな?」

1カ月間、試行錯誤を繰り返しながら作り上げた竹の楽器は6種類。
地元の人たちにも協力してもらって一緒に演奏する。

男の子:
これでたたく?

愛媛大3年・上田愛子さん:
これでこれをたたくんよ。バンバンて。そうそう!

子どもたちと一緒に演奏

演奏を聞いた人:
すごく音色が優しくて、いいなと思いました

演奏を聞いた人:
子どもが喜んで触ってたんですけど、ちょっと触ったらすぐに音が出てくれるので、楽しんでいいなと

愛媛大3年・上田愛子さん:
小さい子たちに触ってもらいたいなってのがあって。自分たちが思ってたのじゃない使い方もやってくれたりして、すごくうれしかったですね

愛媛大3年・君岡きららさん:
三秋地区に来てみて、竹が多いなって印象を持ったので、やっぱり、ここから竹を発信していけるように頑張っていきたいと思います

(テレビ愛媛)