10月に開幕したWリーグは第4節を迎え、各地で熱戦が繰り広げられている。今シーズンまだ勝ち星がなかったシャンソン化粧品・シャンソンVマジックが、初勝利をもぎ取った。

シャンソンは、4週目となる11月6日(土)、7日(日)にENEOSサンフラワーズと対戦。GAME1は80-76で勝利、GAME2は80-61で敗戦となった。

主将・小池が流した涙…

GAME1終了間際、足を痛めたかと思われたがそのままコートに立ち続けたシャンソンの主将、小池遥選手。待望の1勝を挙げたあと、彼女の目からは涙が溢れた。

歓喜に沸くベンチに一歩遅れて戻る彼女をあたたかく迎えた李玉慈ヘッドコーチの姿も印象的で、アットホームなチームの仲を表しているようにも思えた。

今季初勝利のシャンソンの主将、小池遥選手(10月24日、デンソー戦より)
この記事の画像(6枚)

勝利した試合、21得点14リバウンド5アシストの活躍を見せた小池選手。今シーズンのシャンソンは、1年ぶりに現役復帰を果たした藤岡麻菜美選手や、ENEOSから移籍してきた大沼美琴選手が話題になることも多いが、小池選手もまた、若いチームをキャプテンとして引っ張ってきた。

今季初の白星は、まさにシャンソンが一丸となって掴んだもので、その見事なまでのチームプレーは多くの人の心を動かしたに違いない。

若きシャンソンの挑戦

今季より加入した大沼美琴選手(左)と藤岡麻菜美選手(右)(10月24日、デンソー戦より)

シャンソンは若手を中心としたチーム構成で、昨シーズン終盤は、アーリーエントリーで加入した佐藤由璃果選手や吉田舞衣選手が、スタートの5人に選ばれていた。

そこに今シーズン、藤岡選手、大沼選手が加入。2人は長年女王として君臨してきたENEOSでプレー、日本代表の経験もあり、シャンソンでは最年長となる。

また、先に述べた佐藤選手や吉田選手、今シーズン更なる成長が期待される野口さくら選手、得点源の水野妃奈乃選手など、伸びしろのある選手が揃う。若手とベテランが噛み合えばチーム力はぐんとアップするはずだ。

Wリーグ2大会制覇に導いた李玉慈HC(10月30日、富士通戦より)

そこに日本での指導歴も長くシャンソンを第6回、第7回大会とWリーグ制覇に導いた李玉慈ヘッドコーチの手腕が加わる。

レギュラーシーズンを通して、チーム内でもっと化学反応が起こってくるだろう。

ENEOS 女王の座奪還へ

ENEOSサンフラワーズは今シーズン初黒星を喫した。

GAME1では、怪我で離脱していた梅沢カディシャ樹奈選手の復帰など明るい話題もあったが、前半からシャンソンに思い切りのいいプレーを許し、徹底されたディフェンスに攻めあぐねた。
高さを誇るENEOSが、リバウンド数も下回る結果に。

しかしそこをGAME2に引きずらないのが、前人未到のWリーグ11連覇を達成したENEOSの強さだ。2日目はしっかり修正し、見事勝利で4週目を締めくくった。

ENEOSは日本代表が多く名を連ねるが、GAME1はその主力の選手たちが出場する時間がほとんどで、林咲希選手はフル出場となった。

GAME1で25得点と大活躍の藤本愛瑚選手(10月31日、東京羽田戦より)

そのなかで、次の日に結果を出したのが藤本愛湖選手だ。第2クォーター、連続得点で流れを自チームに呼び込み逆転へ大きく貢献、ディフェンスでも体を張った。その勢いは後半も衰えず、高確率で沈めたシュートは終わってみれば25得点の活躍。

ENEOSは東京オリンピック代表メンバーの林選手、宮崎早織選手、昨シーズンのレギュラーシーズンMVPのキャプテン岡本彩也花選手が安定したプレーを見せる。

怪我から復帰したチームの大黒柱・渡嘉敷来夢選手(10月31日、東京羽田戦より)

また大黒柱、渡嘉敷来夢選手は昨年の12月に右膝の前十字靭帯断裂という怪我を負い東京オリンピックを欠場したが、レギュラーシーズンが復帰の舞台となった。そこにアジアカップ代表メンバーの中田珠未選手や、今季スターターとして出場している奥山理々嘉選手、復帰した梅沢選手などがいて、選手層の厚さは健在だ。

昨シーズンはファイナルでトヨタ自動車アンテロープスに敗れたENEOS。女王の復活が待たれる。

次節は11月13日(土)、シャンソンはトヨタ自動車アンテロープスと、ENEOSはトヨタ紡織サンシャインラビッツと対戦する。