10月に開幕したWリーグは第5節を迎えた。

昨シーズンは新型コロナウイルス対策のため、東西2地区に分かれて試合が行われ、会場の場所も限られていたが、今シーズンは各地方での開催も再開し盛況となっている。

アイシンウィングスに2連勝の三菱電機コアラーズ(10月31日、新潟戦より)
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今回は愛知県蒲郡市で試合を行った、三菱電機コアラーズをピックアップしたい。

アイシンウィングスとの2連戦を、74-66、88-82と2連勝で終え、ここまでの成績は6勝2敗で13チーム中4位となっている。

三菱電機・渡邉、通算1000アシスト達成

三菱電機の渡邉亜弥選手は、長年チームの中心として活躍してきた選手だ。3年連続でWリーグのベスト5に選ばれるなど、リーグを代表する選手でもある。

自身の得点能力もありながら、先週末13日の試合では通算1000アシストも達成した。

チームの中心として活躍する主将・渡邉亜弥選手(10月24日、トヨタ紡織戦より)

攻守ともに気迫のあるプレーでコートの上を躍動する。週末のアイシン戦でも、GAME1は21得点、9アシスト、GAME2は17得点、8アシストと数字を残した。

主将も務める渡邉選手は開幕前、「キャプテンとしてチームを引っ張り、コミュニケーションをしっかりとっていきたいと思います」とコメントしているが、まさにそれを体現する活躍となった。

試合中、ハドル(いわゆる円陣)を組んだりコミュニケーションを取ったりする場面が多い三菱電機だが、渡邉選手が積極的に声をかける姿は印象深い。

“三菱電機一筋”のHCが創る新しいチームのカタチ

今シーズンのWリーグは、例年にないくらい移籍の動きが活発化した。

三菱電機でスターターを務めていたポイントガード、川井麻衣選手のトヨタ自動車アンテロープスへの移籍に驚いた人も多いだろう。三菱電機はチームの主力が安定しているのがチームの強みでもあった。

ただ、今シーズンはルーキーが3人加わり、デンソーアイリスからは笠置晴菜選手が加入した。東京オリンピック3人制、アジアカップ代表メンバーの西岡里紗選手、同じくアジアカップ代表メンバーの根本葉瑠乃選手など、活躍が期待される選手も多く在籍する。

三菱電機生え抜きの古賀京子HC(10月24日、トヨタ紡織戦より)

チームを率いる古賀京子ヘッドコーチは、自身も三菱電機でプレーをし、2007年から16年まではコーチ、2016年からはヘッドコーチを務める、まさに三菱電機生え抜きのコーチだ。

選手達からの信頼も厚く、今シーズンもチーム一丸となって戦う。

新たな“熟練”指揮官のもと、アイシンは飛躍の年となるか

対するアイシンウィングスは三菱電機戦は2連敗となったが、GAME1ではリードする時間帯もあり、GAME2は6点差での惜敗となった。

今シーズンより就任した中川文一HC(10月23日、アランマーレ戦より)

今シーズン、新たに中川文一ヘッドコーチが就任した。中川ヘッドコーチは指導歴50年、長年日本の女子バスケットボール界を牽引してきた。

日本代表、Wリーグの各チームを見てきた中川ヘッドコーチが、新天地でどのようなチーム作りをしていくのか。

中川HCとともに移籍してきたベテラン・野町紗希子選手(10月23日、アランマーレ戦より)

2012年から昨シーズンまではトヨタ紡織サンシャインラビッツを率いてきた中川ヘッドコーチと共に、11年在籍したチームを離れて移籍してきた野町紗希子選手は、チーム最年長の34歳。ベテランらしい安定したプレーでチームを支える。

更には、今シーズントヨタ自動車から加入した脇梨奈乃選手や、中心選手の近平奈緒子選手、今シーズンほとんどの試合で2桁得点とブレイクが予想される遠藤桐選手など、注目したい選手も多い。

ベスト4進出を狙うアイシンウィングス

近年、リーグでは下位の位置付けとなるアイシン。新たな熟練指揮官と勢いのあるメンバーでベスト4進出を狙う。

次節は11月20日(土)から2連戦。三菱電機は日立ハイテククーガーズと、アイシンはデンソーアイリスと対戦する。