10月29日、名古屋駅にあるデパートに設置された無人販売機「みんなのbox」。

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下迫弘美リポーター:
こちらのパンですが43円安くなっていますね。こちらのポップコーンですが126円も安くなっています。

お得な価格で買える、その理由が…

みなとく 松清有沙さん:
食品ロスの削減に貢献したいということで、さまざまな流通経路から集まってきたモノを一般の流通価格よりも安く販売しております。

扱うのは、賞味期限が迫っていたり、箱に傷があるパンやお菓子など10種類以上。最大で半額の商品もあり、今後3年以内に全国に500台の設置を目指すとしている。

地元の人:
お菓子買ったらすぐに食べたいって人も多いと思うので、賞味期限関係なしにちょっと安くなっているとお得ですね。

自社の商品を値引き販売する取り組みはこれまでもあったが、複数メーカーの商品を扱うのは全国初だという。

捨てない食材で“食品ロス”をおいしく削減

一方、食品ロスを“おいしく”削減する試みも。

11月9日~14日で、東京都内で限定販売されるのは、東京・港区のITOCHU SDGs STUDIOにて販売される、その名も「すてない弁当」(1000円・数量限定)

クレイジーキッチン 土屋杏理代表:
規格外野菜とパンの耳を使っております。全てが捨てない食材で作っているお弁当。

さらにメインの1つ、「フィレオフィッシュサンド」の魚は、キャビアの採取後捨てられてしまう、シロチョウザメの身。

「ハンバーグサンド」のパテでは、害獣として駆除されるイノシシのミンチ肉が楽しめる。

日用品でもロス対策

お得な取り組みは、日用品でも…

利用者:
お目当てのスーツケース2台と、あと子ども用にイスがあった。0円だったので引き取らせていただきました。買うよりかこちらの方がリーズナブル。

ここは、東京・世田谷区が地域情報サイトの「ジモティー」と共同で粗大ごみのリユースを促進する実証実験(2022年3月末まで予定)。

譲り渡される商品はどこから来るのかというと、世田谷区民が持ち込んだ不要品(※世田谷区民のみ持ち込み可・完全予約制)。

不要品を持ち込みに来た世田谷区民:
タワー型の扇風機、カーボンヒーター、バスケットボールと壁に取り付けられる電気。売るのも難しいですし、捨てるにも処分費用がかかるので持ち込みました。

世田谷区での粗大ごみ回収の申し込みは、2020年2月時点では月に約3万件だったが、2021年5月には約4万5000件に増加。

そこで、こうした不要品を無料で回収。ジモティーを通じて、誰でも購入または無料で譲り受けることができる。

ジモティー 片山翔取締役:
10月は2000品以上のものが持ち込まれていて、今後も全国の自治体と組ませていただいて、地域のリユースを促進することで、ごみの減量というのを全国でうまく回していきたいと考えている。

(「めざましテレビ」11月9日放送分より)