首都圏などで続々と誕生する「無人店舗」。札幌市にも11月1日、最新のアパレルショップが登場した。

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完全無人の24時間営業。どのようなスタイルなのか。新型コロナウイルスの感染対策だけでなく、利便性や循環型社会への取り組みも見えてきた。

誰もいない店…入るためには

24時間、年中無休のこの店には、店員がいない。事前に会員登録をし、スマートフォンを使って入店するスタイルだ。
11月1日にオープンした「Manhattan store Mujin(マンハッタンストアムジン)」。

入店できるのは、事前に会員登録した人のみ。店員が1人もいない代わりに、店内には監視カメラが設置されている。

店をオープンさせたのは、ネット通販なども手掛ける札幌のアパレル卸売の会社だ。一部レディースものなどの取り扱いもあるが、商品の多くは子ども服だ。

竹栄 竹田 尚弘 社長:
コロナ禍で、家族での買い物を存分に楽しめない環境なので、無人店舗で"非接触"で、いつでも来られる店舗を作りたかった。子供の行事で急に必要なものがあるなど、すぐに買いに行ける場を提供したいと、子ども服メインでやっています

支払いは…「セルフレジ」で

店員はいないため、支払いはセルフレジでキャッシュレスで行う。

店内に"回収ボックス"も

そして店内に置かれたこの箱は、不要になった子ども服の回収ボックスだ。

「おさがり」の文化を継承しようと、回収した子ども服を店がクリーニングし、格安で販売する。

「つなぐ」ことを意識した新スタイル

竹栄 竹田 尚弘 社長:
フードロスなど、SDGsの問題が様々提起されている中で、服を買うだけでなく(次に)つないでいくという意識をもってもらいたいと思い始めました

コロナ対策やSDGs…世の中の流れもリードする北海道内初登場の無人アパレルショップ。今後広がりを見せるのか注目だ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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