山梨県の人気観光地「忍野八海」では中国の渡航自粛後、中国人団体客が激減していた。しかし欧米や日本からの客が増え、店の売り上げは概ね維持されているという。一方で日中関係の改善を願う声も聞かれた。
春節の訪日中国人観光客54%減
富士山の景観を楽しめる山梨県の人気観光地・忍野八海。
春らしい陽気となった1日、多くの外国人観光客でにぎわっていた。
その一方で、大きな変化があった。
大型観光バスの駐車場には、バスが1台しか止まっていなかったのだ。
一体、何が起きているのか。

駐車場の管理人に話を聞くと、「(1日)100台入っていたのが、今、一度に少なくなって半分になった。その半分のうち、中国の車はいいとこ10台」と話す。
以前は1日100台ほど来ていた観光バスのうち、7割は中国人観光客の団体を乗せたバスだったという。
しかし、今では多くて10台ほど。
2025年4月に撮影された駐車場の様子と比べてみても、その差は歴然だ。

2025年11月、中国で日本への渡航自粛が出されて以降、訪日中国人観光客は激減。
中国メディアによると、2月の春節では2025年に比べ、54%も減ったという。
「日本人のお客さん増えている気が…」
観光客をターゲットにしている店では、どれほどの打撃となっているのか。
以前は中国人観光客が9割を占めていたというソフトクリーム店では、売り上げへの影響について「影響はまるっきりないので、今の状況でも大丈夫。中国の方が減ってから、日本人のお客さんが増えている気が…」と話す。

焼きたての団子を販売している店でも、「以前は7割くらい中国の方が占めていた。売り上げ的には金額的にはそんなに変わらない感じがする、他の国の方が来てくれるので」という声が聞かれた。

大幅に中国人観光客が減るも、他の国々や日本人観光客が増えていることで、売り上げがほぼカバーできているという。
神奈川からの日本人観光客は、「中国の方が明らかに少ないなと、他の場所でもすごく感じる」「駐車場も待たずに止められた」「店とかもそう、食べ物のお店とかも」と話していた。
日中関係改善願う声も
さらに、以前は当たり前だった中国語表記の看板にも変化が見られた。
「夏とかは本当に中国人がすごかったので、看板とかも全部中国語と一緒に英語も表記していたが、最近減っちゃったので英語だけで良いかなって」と話す店員もいた。
渡航自粛から約3カ月半、中国人がいないことが日常化しつつある観光地だが、一方で、「また日本に中国の方も遊びにぜひ来てもらい、経済が回ることが一番良いと思う」「中国の方は結構単価を大きく使ってくれるメリットもあるので、(日中関係が)回復してくれたら人も増え、もっとにぎやかになるかな」など、日中関係の改善を願う声も聞かれた。
(「イット!」 3月2日放送より)
