いまTikTokで話題となっている動画では、カメラに写る女性は指をクルクル回すと同時に「寄り目」になっている。

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また別の女性は、人差し指を使って「寄り目」になった。

さらに他の女性も動画を撮影している間、ずっと「寄り目」を続けている。

TikTokで「♯寄り目」「♯寄り目チャレンジ」で検索すると、次々と現れる「寄り目動画」。めざましテレビが調査したところ、10月25午前0時時点で視聴された回数は、合わせて1700万回に達している。

TikTokユーザー(19):
知っています。流行っています。やってみたいなって思います。TikTokを見ているとオススメとかに出てきたりしますね

なぜ「寄り目動画」が今、若い女性の間で人気なのか。

TikTokユーザー(20):
やりやすい変顔で、見られても恥ずかしくない変顔だから

TikTokユーザー(17):
いろんな種類の表情があって面白い。人気のインフルエンサーがやると、すぐに流行ってみんなやる、みたいな

何度も「寄り目」すると視界がぼやける

こうした中、「寄り目動画」を撮影したことがあるという女性からはこんな声があがっている。

寄り目動画を撮影したことがある女性(19):
何回も撮り直してやり続けるから、たまにおかしくなっちゃう。あれ?みたいな

「寄り目」を何度も繰り返した結果、視界がかなりぼやけたという。

「急性内斜視」が元に戻らない可能性も…

「寄り目」のしすぎについては、眼科の医師も警鐘を鳴らしている。

K clinic眼科専門医・浅山恵子院長:
目の周りには筋肉があって、そのバランスが寄り目を長くすることによって崩れてしまうという危険があります。何回も一日に寄り目をしたりですとか、長時間繰り返していると、急性内斜視が起こり、戻らなくなってしまう可能性もある

内斜視とは、どちらかの目が内側に寄ってしまい、焦点が合いにくくなる状態のこと。

場合によっては元に戻らなくなってしまい、モノが二重に見えてしまうだけでなく、頭痛や吐き気を催すケースもあるという。

ちなみに街でTikTok利用者に、「寄り目をし過ぎると目へのリスクがあることを知っているか?」と尋ねたところ、56人中42人が「知らなかった」と答えた。

手術が必要になる場合も…

また、特に気をつけて欲しいというのが10代や20代の若い世代。

K clinic眼科専門医・浅山恵子院長:
20歳ぐらいまでは目の成長期と言われている。寄り目をやり過ぎると、最悪 手術が必要なこともあるので、長時間やらないように注意が必要

TikTokはガイドラインで、危険なチャレンジなどを描写・促進などすることは「危険行為」と定義づけ、こうした動画の投稿は許可されないとしている。

10月24日、めざましテレビが「寄り目動画」の対応についてTikTok側に取材すると「TikTokは、誰もが安心安全にご利用頂けるプラットフォームであることを最重要であると考えています。必要に応じ 専門家等の意見を参考にしつつ 対策を進めてまいります」とコメントしている。

(「めざましテレビ」10月25日放送分より)