皇居での26年間の思い出と共に

桜の花が咲き始めた皇居乾通り。3月19日午前10時すぎ、約250メートルに渡って並んだ職員たちに見送られ、上皇ご夫妻を乗せた車が出発した。

お代替わりに伴う転居に向け、思い出が詰まった皇居をあとにされたのだ。

向かわれた先は、神奈川県の葉山御用邸。

さらに栃木県の御料牧場にも滞在された後、上皇ご夫妻は31日に仮住まい先となる高輪皇族邸に入居される。

開業したばかりのJR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」から徒歩12分のところにある高輪皇族邸。

戦前には皇太子時代の昭和天皇が暮らしたこともある場所で、上皇ご夫妻の入居後は「仙洞仮御所」と呼ばれる。

高輪皇族邸の近くにある老舗和菓子店は、その日を心待ちにしていた。

松島屋・文屋弘店主:
上皇さまがこちらにいらっしゃるということは、とてもありがたい。楽しみにしてます。昭和天皇がたまたま甘党だったということもあって、うちの大福を食べていただいたことがあるみたいで…

新型コロナウイルス感染拡大防止にもご配慮

一方、新型コロナウイルスが猛威を振るう今、上皇ご夫妻は…

フジテレビ宮内庁担当・宮﨑千歳記者:
(葉山御用邸や御料牧場など)そこがまた感染の場になってしまってはいけないということで、あまり多くの方が集まる状況にならないようにと配慮されていると聞いています。

上皇ご夫妻が皇居に転居されたのは、1993年(平成5年)12月。それから今日まで26年間、皇居で過ごされてきた。

外国元首などから贈られた品々だけでも4000点を超えるという。

フジテレビ宮内庁担当・宮﨑千歳記者:
ご結婚から60年間分の思い出の詰まった品が本当にたくさんあって、それらを1つ1つ確認しながら、膨大なお荷物の整理に早朝から深夜まであたられていたと伺っています

そうした荷物の整理の際、上皇后さまは埃よけのマスクを着用されていたという。

フジテレビ宮内庁担当・宮﨑千歳記者:

以前からそうだということですが、使い捨てではなく布製の洗って繰り返し使えるものを繰り返しお使いになっていると伺っています。

天皇ご一家もマスク着用で、上皇ご夫妻をお見送りされたという。上皇ご夫妻が仮住まいの高輪にお住まいになる期間は、約1年半ほどの予定。

(「Live News it!」3月19日放送分より)