2020年7月30日に福島・郡山市島2丁目の飲食店で起きた爆発事故。
1人が死亡、19人が重軽傷を負い、被害を受けた建物は300棟以上に上った。

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事故から1年…現場は整備され、次に建設する店も予定されているという。
しかし向かいに目を向けると、事故直後から変わらない状態の建物も残されたままになっている。

爆発があった向かいの建物

爆発被害で開店半年の店を解体

現場の向かいで写真スタジオを営んでいた白岩大和さん。

白岩大和さん:
以前の店舗があった場所ですね。なんか解体工事も終わって更地になって。雑草なんかも生えてきて…

開店のわずか半年後の事故。スタジオは全壊し、被害額は1,000万円以上に上った。

当初は同じ場所で再建を目指していたが、修復の見通しが立たないことなどから断念。
細部にまでこだわったスタジオは、解体を余儀なくされた。

白岩大和さん:
まだまだこの場所でやりたかったなという思いはどこかにはあるので、やはり寂しい気持ちが一番ですかね

2021年3月。以前の店から2kmほど離れた場所に、新たなスタジオをオープンした。
撮影スペースを拡張し、力を入れて撮影しているのが、新型コロナウイルスで大切さを気付かされた“家族“の写真。

白岩大和さん:
家族の存在・支えが、すごく自分の力になっているなと感じたので…これは写真館に生かさなくてはいけないなと思いました

しかし、頭を悩ませたのは、やはり資金面。
工事費用やインテリアなど約500万円は設立された基金から支払われたが、引っ越し代や建物を借りる初期費用など100万円以上は持ち出しとなった。

白岩大和さん:
8カ月間 お店ができなかったということで、失われた売り上げというと、言い方に語弊があるかもしれないが、営業補償面では今もだいぶ苦戦が続いています

事件未解決で責任の所在がわからないまま…

営業が出来なかった期間に見込んでいた売上約1,500万円の補償は宙に浮いたまま。その大きな要因の1つが、誰が事故の責任を負うのか、わかっていないこと。

国がまとめた報告書では、ガス管が床に接触していたことなど法令違反を指摘。その腐食した配管からガスが漏れたと推定した。
一方で警察は、「腐食と過失の立証が難しい」と業務上過失致死傷の容疑での捜査はまだ未解決。未だ責任の所在はわからないまま。

白岩大和さん:
事故の原因の解明や責任の所在の決定だったりとか、そしてそこに対する補償の部分だったりとかが、きっちり清算された状態でいれたら、本当の意味で、前を向いていけるのかなと思います

時が経ち、事故の風化がさらに進む前に、白岩さんは一刻も早い真相の究明を求めている。

(福島テレビ)