2人の息子が描いたペンキアートがすごい!

大人では浮かばないような色遣いや、思い切ったデザイン。

子どもたちが描いた絵に、思わず「ゆくゆくは芸術家に?」と思ってしまうようなセンスを感じた事はないだろうか? そんな"こどもアート"が爆発した車が、今注目されている。

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愛車の車内の写真を投稿したのは、2人の息子さんを持つ父親の「とぉくん(@suongwagang_toi)」さん。

水色の模様がランダムに散ったメーター周りのパネルと、同じ水色で塗られた上に黒の模様が施されたカーナビを囲むパネルが個性的で、同系色のモザイク柄のハンドルともぴったりの、なんともおしゃれなデザインにまとまっている。

とぉくんさんはこの内装を見たカーショップの店員さんに「斬新かつ繊細で芸術的」「職人を紹介してほしい」と言われたそうだが実はこのデザイン、とぉくんさんの当時4歳と2歳の息子さんが、ペンキで描いたもの!

当時の様子を写した画像も投稿しており、段ボールを広げた上にパネルをのせ、ペンキをピッピッと散らせば完成!

よく見てみると、ペンキの表面にぷつぷつと浮かぶ気泡などが、手作り感あふれる仕上がりになっている。

ペイントの専門業者に依頼して作ってもらったようなこの仕上がりには、6万を超える「いいね」がつき大人気に(7月6日現在)。

「息子さんのデザイン...!すげぇかっこいい!」「子どもたちの想像力は無限大」と絶賛の声があがるほか、大切な愛車を任せたお父さんにも「親に任された結果こういう仕上げにしたお子さんと、子に任せた親御さん両方凄いですね」というコメントが寄せられた。

ちなみに使った道具は「ホームセンターで398円のペンキ」と「698円のスプレー」で、「誰でもお手軽にできます」とのことだ。しかし、息子さんたちのセンスが光るこのアートはなかなか真似できないだろう。

親子の共同作業が生んだ作品、果たして"職人"の息子さんたちはこの大人気をどう感じているのだろうか?お父さんのとぉくんさんにお話を聞いてみた。

楽しくペイントしつつ「まだやってもいいの?」

――車のペイントをしようと思ったきっかけは?

ペイントを考えたのは僕です。趣味が車のカスタムで人と何か違う事がしたいと思ってた時にCMでスプラトゥーンを見て思い付きました。ただ自分でやるといわゆる大人のお洒落だろ?っていやらしさが出てしまうので、子供達に「やってみるか」と聞いてやってみました。


――その話を聞いた息子さんたちの反応は?

即答でやる!って言いました(笑) ペイント中は序盤はすごく楽しそうでしたが、途中から何かを悟った様に「まだやってもいいの?」って何度も聞かれました(笑)


――お父さんが手を加えたところは?

イラストは僕が書きました。白い所が寂しいね!って子供に言われて何となく落書きしました。

息子さんたちのアドバイスでイラストを描いたのはお父さん
息子さんたちのアドバイスでイラストを描いたのはお父さん

――息子さんたちは、普段からアート好き?

はい。子供達は"作る"が大好きで普段からお絵描きやブロックをしています。


インクで地面を塗って対戦するゲーム『スプラトゥーン』からアイデアをもらったというこのペイント。ペイント自体は2020年の自粛期間中に行ったそうで、今年になって店員さんに注目されたことをきっかけに、Twitterに投稿したとのことだ。

息子さんたちはお父さんの提案にすぐ賛成し、楽しく塗っていたそうだが、お父さんの愛車に「芸術は爆発だ!」と言わんばかりに激しくペンキを散らすことに少しドキドキしていたのか、途中から「まだやってもいいの?」と聞いてきた、というエピソードがかわいらしい。

ちなみに、お兄ちゃんは普段からお絵かきに興味があるそうで、最近は絵描き歌を覚えて「ドラえもん」などを描くようになったそうだ。

父「僕と子供達だけの"特別"」

――「職人さんを紹介してほしい」と言われた時、どう思った?

嬉しさと、ちょっぴりドヤ!です。


――息子さんたちはこの"バズ"を知っている?

勿論言いました!こんなにバズるとも思ってなかったので家族全員で大笑いしました。


――改めて、この反響にご感想を…

やった当初は嫁さんから汚いとか言われてショックだったんですけど、してやったりです!!!(笑)

とぉくんさんの元には「ぜひペイントをやってほしい!」との声や、料金などを聞くコメントも届いているそうだが、これについては依頼を受けるつもりはないという。「お金じゃないです。量産する気もないです。僕と子供達だけの"特別"なんです。真似はどんどんしてください​」と話している。

「こんなにバズると思ってなかったんで、明日は息子たちにホールでケーキ買って帰ります」と投稿していたとぉくんさんだが、親子だけの"特別"が詰まったアートへの大反響は息子さんたちにしっかり伝わっているそうで、家族全員の素敵な思い出になったはずだ。

ちなみに、今後の車のカスタムやペイントなど、息子さんたちとする予定については「未定です、また面白い事考えときます!」とのことだ。

次の作品に期待しつつ、たっぷり「おうち時間」がある今だからこそ、こんなアイデアを真似して楽しんでみるのもいいかもしれない。

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プライムオンライン編集部
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