10歳で防災士の資格を取得した小学生防災士が、日南幼稚園で防災教室を開いた。園児に災害時に命を守るための具体的な行動を、ゲームや歌を通じて楽しく学んでもらう。

命を守る行動をゲームで学ぶ

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清水尊平さん(飫肥小学校5年)は、愛犬や家族を災害から守りたいという思いから、2024年度、県内最年少の10歳で防災士の資格を取得した。

尊平さんは10月、運動会の振替休日を利用し、清水さんが通っていた日南幼稚園で友人11人と防災教室を開催した。

今回の防災教室では、「ディフェンス」と題したゲーム形式で、地震、火災、雷、台風といった災害発生時に、命を守るためにとるべき行動を確認した。

防災士 清水尊平さん(小5):
地震が来た時、火事が起こった時、雷が鳴り始めた時、台風が来た時、一番大事な事って何?そう命を守ること。

防災士 清水尊平さん(小5):
地震の時はどうする?そう頭を守るよね。ダンゴムシのポーズだね。

命を守る行動がとれるとカードにシールをもらえ、達成すると手づくりのメッセージ付きのメダルがプレゼントされた。

防災替え歌で楽しく学習

また、清水さんが考案した防災替え歌もみんなで歌い、災害への意識を高めた。子供たちがみんな知っている「森のくまさん」のリズムで、地震や火事のときにどうするべきかを歌詞に盛り込んでいる。

歌詞には「ゆらゆらじしんだ ぐらぐらゆれだした つくえのしたにかくれて いのちをまもりましょう」といった、地震発生時の避難行動を促す内容が盛り込まれている。

参加した園児からは、「地震がきた時に机の下とかにかくれたい」「お兄ちゃんお姉ちゃんたちが教えてくれたから。地震になったらダンゴムシとかになって命を守ります」といった感想が聞かれ、防災の意識がしっかりと芽生えている様子がうかがえた。

死者ゼロを目指す決意

防災士 清水尊平さん(小5):
「災害が起きた時に死者ゼロを目指しているので、しっかり防災の事を教えるために幼稚園に来ました。幼稚園生のみんなもしっかり歌を覚えてくれてしっかりポーズも出来ていたので成功したと思っています」

最後にみんなでカメラに向かって 「せーの、ディフェンス!」と唱えた。小学生防災士による防災教室は、大成功だった。

(テレビ宮崎)

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