「才能がすごい!」と4歳の描くアート作品が話題
子どもは時として、私たち大人の想像を超えた豊かな才能を見せてくれる。そのような中、今話題となっているのが、4歳の“芸術家”のアートだ。
まずはこちらを見てほしい。

「暇を持て余した4歳児との遊び」
とのコメントとともに投稿された写真は4歳児がタイルにカラーチョークで色塗りをしているところだ。ここまでならよく見る光景かもしれないが、驚くのはその出来上がりだ。

ピンクや青、黄色など10色の限られた色の中で、隣同士の色が重なることなく、鮮やかな色使いで60枚ほどのタイルに塗られていた。その組み合わせには抜群のセンスが感じられ、立派なアート作品になっている。
暇を持て余した4歳児との遊び↓ pic.twitter.com/QyqnDuBYBD
— 元CAてんやわんやママ🇧🇫ブルキナファソ (@aiko_in_africa) March 30, 2020
投稿したのは、アフリカ在住の元CAてんやわんやママさん(@aiko_in_africa)。現在はブルキナファソに家族で暮らし、2歳と4歳の娘さんの姿を日々紹介しているのだが、今回の投稿には、Twitter上で「色合いが凄い綺麗ですね」「才能がすごい!」などのコメントが並び、23万人以上のいいねがつくほどの話題となっている。(4月8日現在)
多くのTwitterユーザーが、その才能を感じた“タイルの色塗り”。一体どのような子どもが、このような芸術を完成させたのだろうか? 投稿者の元CAてんやわんやママさんに話を伺ってみた。
新型コロナの影響で幼稚園が休みに、外で遊ばせようとタイルに色塗り
ーーどういった経緯でこの遊びをしたの?
新型コロナウイルスの影響で幼稚園がお休みで、ずっと家の中にいたので、少しでも外に出て遊ばせようと思いました。ブルキナファソは今最も暑い時期で、外の気温は40℃を超えていたため、走り回らなくても遊べる遊びはないかなぁーと考えていた時に、しばらく放置されていたカラーチョークのことを思い出しました。
はじめは私が塗りはじめ、それを見よう見まねで娘も塗り始めました。せっかくいろんな色のチョークがあったので、私の思いつきで「隣のタイルと同じ色にならないように塗ってみよう」と言うと、その言葉を守って、隣同士の色が重ならないように一生懸命塗っていました。

初日はやる気十分で、「向こうまでぜーんぶ(のタイルを)塗ろうね」と靴を脱ぎ、裸足で1時間半ほど色塗りに没頭。60枚ほどのタイルに塗ったという。
しかし、その後は「色塗りやろうよ」と何度も声を掛けても続かず、4月6日時点では再挑戦するも、タイル1つ塗りつぶすことなく終了してしまったとか。
「あの日が奇跡の集中力でした(苦笑)」と元CAてんやわんやママさんは語った。

几帳面の一方で飽きっぽい性格
ーー娘さんの性格は?
塗り絵ははみ出さないように塗る。おもちゃをキレイに並べるなど、性格は几帳面です。ですが、普段は飽きっぽく、1つの遊びもあまり長く続きません。
ーー普段はどんな遊びをする?
歌を歌って踊ったり、かくれんぼをしたり、家中を走り回っています。またある時は、気づけば一人でたくさんの絵を描いていました。「これは何?」と聞いてみると「▲□●×%△◎■〜」と聞いたこともないようなタイトルがそれぞれにつけられていました(笑)。今でもこのように抽象的な絵をよく描きます。

母親は「こんなにすごいことだったんだ」と反響に驚き
娘さんが普段描いている抽象的な絵には早くも独特のセンスを感じさせるが、元CAてんやわんやママさんはTwitterの反響で「こんなにすごいことだったんだ」と驚いたという。近所には同じ年頃の日本人の子どもがいないそうで、反響の大きさで娘さんの才能に気づいたようだ。
娘さん本人にも「たくさんの人が上手だねって言ってくれていたよ」と伝えたそうだが、全く分かっていない様子だったという。

また2歳年下の妹さんは、お姉ちゃんのやることに興味を示し、マネもするという。しかも、性格はお姉ちゃんに似ているのか飽き性。お姉ちゃんがタイルの色塗りを黙々としている後ろで、すぐに興味を失ってあちこち走り回っていたそう。芸術的な才能の開花にはまだ早いようだ。
ちなみに現在は、色塗りしたタイルにはうっすらとした形跡しか残っていないという。

日本から遠いアフリカで見せてくれた、4歳の女の子による芸術的な作品。今回のアートは消えてしまったが、また才能あふれる素敵な芸術作品を見せてくれることだろう。今後の作品が楽しみだ。
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