大規模接種センターに”徹夜組”

25日、午前5時ごろ、まだほとんど始発前の時間帯にも関わらず、東京・大手町にある、新型コロナワクチンの大規模接種センター前には100人以上が並んでいました。

前の日の夜11時50分ごろ、そこにはすでに人影が。中には寝そべっている人も。

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徹夜で並ぶ人たちのその目的は「キャンセル待ちでのワクチン接種」です。

待つ人の様子を見てみると、長期戦を覚悟しているのか、スマートフォン、タブレットはもちろんのこと、椅子の用意も

さらに、寝そべって、眠っているのか、ピクリと動かない人もいます。

当日にキャンセルが出た場合のため、夜通し順番待ちをするということですが、なぜ、その苦労をして、ワクチン接種を望むのでしょうか。

夜通し並ぶ人:
大阪にいる祖父にどうしても会いたいので
(徹夜で並ぶことは)悪いとは分かっているが、来てしまいました。

中には、緊急事態宣言開けの感染状況が怖いと感じ、早くワクチンを打ちたいと考え並ぶ人もいました。

しかし、深夜から待ち続ける人が増えていることから、防衛省は28日以降、予約がない人への接種は行わないことを決めました。

PCR検査でも行列

さらに24日、行列ができていたのは新橋のPCR検査センターです。

午後6時に、10人以上の列ができていました。

検査を受けたい理由を尋ねるとー

PCR検査に来た人A:
実は、昨日同じ職場で陽性者が出たんですね。
それでちょっと心配になって、早速今日来たんですよ。
(緊急事態宣言が開けて)お出かけとかできるかなって思ってた矢先に近くで出てしまったので、やっぱりまだダメだなっていう

PCR検査に来た人B:
やっぱり周りが結構気が緩んでる方が多いんですよね。
それでワクチンとかもみんな打ち始めてきてるので、安心しちゃってるようなところがすごくあるので、より一層。それから今度夏になってきて行楽シーズンとか迎えますし、また増えるんじゃないかって思ってるので、このタイミングで(検査を受けました)。

実際、東京都では24日、570人の新規感染を確認。5日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

新たに「デルタプラス」という変異ウイルスも国内で少なくとも6件確認されていることが、分かりました。

東京オリンピックまで1カ月を切る中、忍び寄るリバウンドの懸念。

そうした“第5波”への不安感が、行列の姿になっていま現れているのかもしれません。

(めざまし8 6月25日放送)