直近1週間に岡山県内で亡くなった新型コロナ患者は21人。
感染拡大に伴い急増する死者数…その背景を、津山中央病院の藤田浩二医師に聞いた。

岡山県コロナクラスター対策班・藤田浩二感染管理医師:
確かにコロナはただの風邪のようにも見える。実際ほとんどの人にとっては、ただの風邪だと思う。しかし、一部の人は本当に死ぬことは理解してほしい

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岡山県の新型コロナクラスター対策班のメンバー・藤田浩二医師。変異ウイルスに感染した患者の容体急変の早さに驚かされているという。

変異株が増え、死者数が急増

岡山県コロナクラスター対策班・藤田浩二感染管理医師:
自分のことが自分でしっかり出来る、元気な人が亡くなっている。明らかにこれまでと流れが違う

岡山県で確認された新型コロナ患者の死者は、5月25日現在で95人。その半数以上の51人が、5月に入ってから亡くなっている。
さらに、直近1週間の死者は21人と、前週に比べてほぼ倍増。
こうした死者急増の背景には、感染力が強く重症化しやすい変異ウイルスの脅威があるという。

岡山県コロナクラスター対策班・藤田浩二感染管理医師:
変異株によって亡くなる人が増えているという可能性も十分ある。変異ウイルスが持つ感染力や重症化させる力も変わっている可能性がある

岡山県コロナクラスター対策班・藤田浩二感染管理医師:
患者の数自体が爆発的に増えている。患者の数が増えると、致死率がこれまで通り仮に2%だとしても絶対数だと大きな死者数になってしまう

岡山県内では、新規感染者の約8割が変異ウイルスに感染しているという。

「手洗い・マスク・3密回避」徹底を

大切な人をコロナで亡くさないために、藤田医師は、改めて基本的な対策の徹底を訴える。

岡山県コロナクラスター対策班・藤田浩二感染管理医師:
大変なことが起きているように見えるが、結局本質的には風邪に全部置き換えてもらったらいい。とにかく風邪をもらわない、移さないことを意識して、個々でできるシンプルな工夫…手洗い・マスク・3密回避を徹底してほしい

(岡山放送)

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