1位・福井県 杉本達治知事
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47位・石川県 谷本正憲知事。
なんの順位かというと、医療従事者が自分たちの地元の知事を評価したランキング。
その1位となった福井県は今、新型コロナウイルス対策で注目が集まっている。
菅首相が注目する「福井モデル」とは
福井県 杉本達治知事:
「お話はマスク」それから「マスク会食」といったことを続けていただくことで、効果が上がってきている
マスク姿でそう話しているのは、石川県のお隣、福井県の杉本達治知事。
その杉本知事が5月15日、東京都内である人物と面会した。
その人物とは...後手後手の新型コロナ対策で支持率が急落している菅首相。
菅首相は福井県が公表したあるデータに興味を示し、杉本知事との面会を希望したそう。
福井県 杉本達治知事:
感染がどういう形で起きているのか調べたところ、85%がマスクなしの会話、もしくは接触があった
福井県は、4月に県内で確認された陽性者286人の感染状況を調べたところ、マスクなしでの会話や飲食で感染したとされるケースが約85%にのぼったという分析結果を公表。
知事が、自らその取り組みを菅首相に説明した。
福井県 杉本達治知事:
(首相に)大変関心を示していただいた。「こういったデータが出てきたのは初めて」と言っていた
福井県は、こうした独自の取り組みを「福井モデル」と命名。
ほかにもクラスターが発生した際、事業者が施設名の公表を受け入れた場合に、最大50万円の協力金を支給している。
さらに、マスク会食を積極的に推進する店には10万円の奨励金を出すなど、独自の取り組みを導入している。
福井県 杉本達治知事:
一番大切なことは次に広がらないようにすること。どこで感染したのか、なんで感染したのかをとにかく調べるのが大事
感染者数に明確に差が…「福井に引っ越したい」
こうした取り組みには、医療従事者も注目。
医療従事者向けサイトが実施したアンケートでは、地元の知事の評価で支持率は全国1位に。
かたや、同じ調査で石川県の谷本正憲知事は全国最下位となっている。
ツイッターでは、石川在住とみられる人から「福井に引っ越したい」などのつぶやきもあった。
5月の感染者数は18日時点で、福井県が120人、石川は797人。
石川で公道での開催が中止となった聖火リレーも、福井では実施予定。
同じ知事でも明暗が分かれているコロナ禍の対応。
谷本知事には、この状況を打開する石川モデルを打ち出してもらいたいところだ。
「福井モデル」が石川で展開できないのか?県の担当者に聞いてみた。
まずは、感染者がマスクをつけているかどうか。
県の担当者は…「マスクをつけていたかは確認しているが感染原因の特定よりも感染拡大を防ぐ調査に力を入れている」とのコメント。
そして、福井県がクラスター発生を公表した施設に協力金を支給していることについては…
「公表を求めることで施設が誹謗中傷の対象となる可能性があり、現時点で導入する考えはない」と話している。
(石川テレビ)