CS進出決定「いくぜてっぺん」

4度目のチャンピオンシップ進出を決め、悲願のリーグ優勝を目指す東地区2位の千葉ジェッツ。アルバルク東京との試合前には『いくぜてっぺん』とチームスローガンが書かれたフラッグにファンが熱い応援メッセージの寄せ書きを行った。

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さらにアリーナの大型スクリーンでは“美瀑音”で知られる習志野高校吹奏楽部の皆さんが奏でる応援歌も披露され、会場のボルテージは最高潮に達した。

「勝ちたい気持ちをコートで表現しろ」

そんな熱い応援に、千葉ジェッツの指揮をとる大野篤史ヘッドコーチ(43)は「君らは勝ちたいんじゃないのか?このテンションでチャンピオンシップに臨むのか?もっと勝ちたい欲求をコートで表現しなければいけない」と選手に問いかけたという。

指揮官の思いに応えたい千葉は第1クォーター、富樫勇樹(27)とセバスチャン・サイズ(26)の連続3Pシュートなどで得点を重ね、A東京に28-12と大きくリードする。

ところが第2クォーターは一転して我慢の展開に。A東京の201センチのPFデション・トーマス(29)に次々と得点を許し、点差を縮められてしまう。38-35とリードはわずか3点で前半を折り返した。

サイズが見せた“勝ちたい欲求”

第3クォーター、サイズらが得点を重ねて千葉がリードを2ケタに乗せるも、終盤にA東京に4点差にまで詰め寄られてしまう。
それでも終了間際残り2秒だった。「コロナの影響で歓声は出せないが、観客が盛り上がる、チームのエナジーが上がるプレーができてよかった」と勝ちたい気持ちを前面に押し出したサイズがブザービーター。66-55で終える。

最終第4クォーターでは「自分がいいディフェンスを率先することで、チームのディフェンスを鼓舞したかった」と、サイズがA東京の得点源であるトーマスの放つシュートを228センチのウイングスパンを活かして次々とブロック。

さらにオフィシャルタイムアウト明け残り5分を切ったところで、「勇樹がいいパスを出してくれた」と富樫からのパスに豪快なアリウープダンクを決め、思わず雄叫びを上げる。勝ちたい欲求をコートで表現したサイズが25得点18リバウンドをマークする大活躍で92-81で千葉が勝利した。

重圧を力に変え試合を楽しむサイズ

いつでも勝ちたい気持ちは持って戦っている。チャンピオンシップを目前に1年の集大成となるこの時期を楽しめない人はバスケットを本当に好きな人ではないと思う(笑)今チームは連勝で勢いがある。これからの残り試合は1試合に重みがあり大事だが、楽しみたいと思う」と重圧を力に変え試合を楽しむサイズ。

大野HCも「(サイズは)勝ちたい気持ちが見えた。アリウープだったりオフェンスはもちろんだが、トーマス選手にやられている中で、しっかりマッチアップしてディフェンスでも貢献してくれた」と称えた。

チャンピオンシップを目前に控え、残り4試合。サイズが1年の集大成を楽しみながら、勝ちたい欲求を表現し続ける。

千葉ジェッツ 92-81 アルバルク東京
(1日・船橋アリーナ)

フードバンク支援呼びかけ

一方、チームはこの日の試合でコロナ禍による苦境と戦う家庭に笑顔を届けるため、『フードバンクふなばし』と「フードドライブ」を実施。ファンが試合会場に缶詰やお菓子やお米など食料品を持ち寄った。フードドライブとは、自宅にある保存可能な食品の寄付活動で、食べ物を破棄せず有効活用することによってフードロス解消にも貢献する。現在、日本のひとり親世帯の子どもの半数以上が貧困状態にあり、船橋市においても同様に子どもたちが食に不安を抱えて生活している家庭が多く存在するという。
そして、新型コロナウイルスの影響によりその家庭も増加し、より深刻な社会問題となる中、準備した缶に入りきらないほどの食料品が集まった。

コートの上ではもちろん、コートの外でも地域の社会問題という強敵に、千葉ジェッツ一丸となって戦う。