どうしても角が塗りにくい…。のりを使う時にこんなモヤモヤを経験した人も多いことだろう。そんな中、この悩みを解決してくれる文房具が発売され、話題となっている。

それがこちら。

「カクノリ スティックのり」132円(税込み)
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コクヨ株式会社が3月24日に発売したのが「カクノリ」だ。「スティックのり」(税込み132円)と「液体のり」(税込み143円)の2種類があり、どちらも「のり」のヘッドが従来の丸型ではなく四角になっていることから、角を綺麗に塗ることができるというわけだ。

そして「スティックのり」では、従来のスティックのりと同様に塗った時に紙に色がつくので、どこに塗ったかが分かりやすい。

塗った場所に色がついて分かりやすい

また液体のりは、逆さに置ける容器となっており、のりが常に下にたまる仕組み。さらにワンタッチでキャップを簡単に開け閉めすることができることに加え、指にフィットする持ちやすい形状をしている。

「カクノリ 液体のり」143円(税込み)

一般的なスティックのりはヘッドが丸型で、紙の角を上手に塗れなかったり、紙からはみ出して机に塗ってしまうこともあったと思う。それがこの「カクノリ」であれば、たしかにきれいに塗れそうだ。

Twitterでも「新入学や新学期にピッタリ」「問題を一発で解決してくれる」などの声があり、話題となっている。

これまでになかった発想でとても便利そうな「カクノリ」だが、技術的に難しい面があったのだろうか?そして、この四角いヘッドが、使っていくうちに丸くなったりはしないのだろうか? コクヨの担当者にお話を伺った。

四角いキャップでは気密性が保ちにくかった

ーーなぜ作ろうと思った?

2020年4月から全面実施された新学習指導要領により、授業数の増加、教科書ページ数の増加といった変化が起こると考えられ、授業時間を有効に活用するためのプリントの使用が一層増えると予想されました。

そこで小学生がプリントをノートに貼る際に役立つ文具を提供しようと考え、「カクノリ」を企画しました。


ーー「角が塗りにくい」などの声はあった?

「液体のり」は「のりがはみ出てページがくっつく」「スティックのり」は「プリントがすぐにはがれてしまう」などの意見がありました。

カクノリ スティックのり
正面から見ると正方形の「カクノリ スティックのり」

ーー今まで四角いのりがなかったのはなぜ?

「四角いのり」に四角いキャップをかぶせると気密性が保てず、のりが乾燥してしまうという課題がありました。

「カクノリ スティックのり」では、四角いのりに丸キャップを組み合わせることで気密性を保ち、のりの乾燥を防いでいます。(特許取得済)


ーーこだわりは?

小学生にとって使いやすい商品になるようにこだわりました。「スティックのり」、「液体のり」ともに、ヘッドが四角く、プリントの角まで塗りやすくしたほか、ボディの形状も小学生にとって扱いやすいサイズ感と持ちやすさにこだわっています。

ワンタッチで簡単にキャップを開閉できる

徐々に丸まるので立てて使ってほしい

ーー苦労した点は?

本当は2020年の6月発売予定だったのですが、「スティックのり」の生産工場があるインドでロックダウンが発生して解除後も生産立会いに行くことができず、最終的にはリモートで現地とやりとりをして何とか生産することができましたが、発売が遅れてしまいました。

また、「液体のり」「スティックのり」ともに、のりが乾燥しないよう「キャップの気密性を保つための設計」に苦労しました。

「液体のり」は開けやすいワンタッチオープン機構でありながら気密性を確保する点、「スティックのり」は角形ののりに丸形キャップを合わせることで気密性を確保することができました。


ーー四角い部分はだんだん丸くなっていかないの?

「スティックのり」を傾けて使用すると角が徐々に丸まっていきますが、垂直に立てて使い続けてもらうと断面は常に四角をキープできますので、その使い方をおすすめしております。


ーースティックと液体では、どっちが人気?

「液体のり」のほうが、比較的よく売れていると聞いております。

指にフィットして持ちやすい形状

大人でも使えるデザインに急遽変更

ーーどんな人が購入している?

一般的に「液体のり」は小学校の低学年~中学年の使用者が中心で、中学年~高学年になると「スティックのり」の使用が中心になっていきます。


ーー大人からの需要もある?

SNS上では「封筒貼り等、事務用途にも便利そう」というお声を頂いております。

開発当初はデザインを今よりも学童向けのテイストで進めていたのですが、当社社員からも「発売されたら使いたい」という声が多数あったため、急遽大人でも使えるデザインに変更した経緯があります。

カクノリ 液体のり
「カクノリ 液体のり」も正面から見ると正方形

ーー利用者の声を教えて

「これまで使っていたスティックのりだと指が滑ってうまく力が入らず、プリントがすぐにはがれてしまっていたが、カクノリだと力を入れやすく、きちんと塗ることができるようになった」。(小3児童)

「封かん作業にはテープのりが便利だと分かっているものの、コストの面から液体のりを使っている。カクノリだと角までちゃんと塗れて、さらにのりが少なくなってもすぐに出るのでとても便利」。(事務職の方)


ーー反響はあった?

おかげさまで、プレスリリースの反響も通常より大きかったと感じています。

「液体のり」は塗るとこんな感じ

「ヘッドが四角いのりは気密性が保ちにくい」という課題を、「四角いのり」に丸キャップを組み合わせることで気密性を保つことに成功させたという「カクノリ」。

証明写真を履歴書に貼る時など、子どもだけでなく大人の需要もたしかにありそうだ。普段から「のり」を使う機会が多い人は、試しに使ってみてはいかがだろうか。

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