2024年6月、俳優の男ら特殊詐欺グループが「毎月50万円の補助金を出す」と50代女性を騙し、手数料名目でギフトカード4万円分を購入するよう要求。コードを入力させ、不法に利益を得ていた疑いが持たれている。コードを買い取り業者に売って現金化したとされ、被害総額は9000万円以上に上るという。
俳優の男ら補助金名目で50代女性騙す…被害総額9000万円超
千葉・市川署で27日午前9時頃、長い黒髪を後ろで結んだマスク姿の男が警察署から現れた。
詐欺の疑いで逮捕された俳優の宮島三郎容疑者（43）だ。宮島容疑者は、特殊詐欺グループの一員とみられている。
そのグループのリーダー格とみられるのが、会社経営者の高橋祐希容疑者（39）だ。
千葉・成田国際空港署で27日午前9時頃、詐欺の疑いで検察に身柄を送られた。俳優の宮島容疑者が所属する詐欺グループは、どのような手口で犯行に及んでいたのか。
逮捕容疑となった事件は、2024年6月に起きた。詐欺グループは、福井県内に住む50代の女性に対し、「毎月50万円の補助金を支給する」「登録に手数料がかかる」などとウソのショートメッセージを送り、4万円相当のアップルギフトカードを購入するよう要求した。
その上で、宮島容疑者らが管理するサイトにギフトコードを入力させるなどして、不法に利益を得ていた疑いが持たれている。グループは、騙し取ったアップルギフトカードを買い取り業者に売って現金化していたとみられ、被害総額は9000万円以上に上るという。
パソコンから被害者らが入力したギフトコード発見
宮島容疑者のインスタグラムに投稿されていたのは、宮島容疑者とみられる人物がタバコをふかし、高級バイク・ハーレーでツーリングを楽しむ様子や、馬にまたがり森の中を疾走する様子を捉えた動画だ。
映画やドラマへの出演を重ねる一方、宮島容疑者の新たなウラの顔が明らかになった。警察は、捜査に支障があるとして、その認否を明らかにしていない。
そして27日、押収した宮島容疑者のパソコンから、被害者らが入力したギフトコードが見つかったことが明らかになった。
警察は総額9000万円以上に上る被害について調べるとともに、グループの実態解明を進める方針だ。
（「イット！」6月27日放送より）
