6月9日時点の長野県内のレギュラーガソリンの平均価格は1リットルあたり178円で前の週より2.1円値下がりした。原油価格の下落と政府の補助金拡大が主な理由だが、あるスタンドの関係者は「一部のスタンドの大幅な値下げで価格競争が起きている」としている。
ガソリン価格 7週連続値下がり
石油情報センターによると、6月9日時点の長野県内のレギュラーガソリンの平均価格は178円。前の週より2.1円下がり、7週連続の値下がりとなった。4月下旬と比べると13円も下がっている。

長野市内のあるガソリンスタンドの店頭表示価格は、先週より2円値下げし175円。3週前から12円も安くなった。
さらに、会員価格やクーポンなどを使うと最大7円引きで入れることができる。
ドライバーは歓迎
給油するドライバーは、「ありがたいね。しょっちゅう使うもので、ガソリンが安いほどいいね」「前は10リットルとか刻んでいたが、満タンに入れるようにしています。出かけやすくなります、遠出もしてもいいかなって」と話し、安くなったことを歓迎していた。

「もうちょっと安くなってくれれば助かります。150円くらいまでいけばありがたい」とさらに安くなることを期待する声もあった。
「価格競争が起きている」
主な理由は、政府が元売り各社に支払う補助金の拡大と原油価格の下落だが、それだけではないという。
本久石油事業部の安藤洋さんは「周りのスタンドの価格を気にしながら、価格を決めている」と話した。
6月11日、市内の他のガソリンスタンドの価格を見ると、170円台前半の価格を表示しているところが目立った。

中には、「最安値163円」と表示されているスタンドもあった。
補助金などの効果以上に値下がりが進んでいるようにみえる。
別のスタンドの関係者は「5月、軽油販売のカルテル疑惑で公正取引委員会から立ち入り検査を受けた一部の会社が、長野県内のスタンドで大幅に値下げを行い、他のスタンドも追随して価格競争が起きている」と話す。
(長野放送)