“中国人スパイ”の疑惑が浮上していたフィリピンの前市長について現地の裁判所は「9歳の時にフィリピンに入国した中国人」と認定しました。

フィリピン北部バンバン市の前市長アリス・グォ氏は出生や就学を証明するものがなく中国人向けの違法なオンラインカジノ施設の土地を所有していたことなどから“中国人スパイ”と疑われていました。

グォ氏はこれまで一貫して疑惑を否定してきましたが現地メディアによると首都マニラの裁判所は27日9歳の時に中国の福建省から両親とともにフィリピンに入国した中国人と認定しました。

またフィリピンに帰化申請を行った記録もないため2022年の市長選への出馬資格はなかったとして当選を無効にしたということです。

グォ氏は現在中国系犯罪組織に関与した収賄などの疑いで勾留されていて今後当局による本格的な捜査が進められる見通しです。

フジテレビ
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国際取材部
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