寒さ&コロナ禍でかさむ電気代

1月20日からは二十四節季の「大寒」。1年で最も寒くなる時期だが、「おうち時間」が長期化し、暖房の使用も増える一方、換気の必要もあるなど日に日にかさむ電気代。そこで気になる節電術をご紹介。

街で電気代について聞いてみると…

女性A:
コロナで家にいる時間が増えたので…

女性B:
電気代結構かかってきますね

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中には…

女性C:
例年は5000円とかそれぐらい。今年は1万5000円とか、もう絶望しました

去年の冬と今年の冬の電気代について、番組で30人に聞き取り調査したところ、24人が今年の冬のほうが高いと回答。平均で3050円ほどアップしている計算だった。

実は増える電力消費に困っているのは一般家庭だけではなく、電力供給力がギリギリとなっている電力会社も…

梶山弘志経産相:
厳しい寒さが続き、足元の電力需給がひっ迫している中において、効率的な使用をしてもらいたい

1月18日も北陸電力と四国電力では電力供給の余力を示す予備率がわずか3%と、ギリギリの状態になったことがわかった。

また、電力の卸売価格が一時、前の月の約25倍にはねあがるなど、電気料金がアップする恐れもある。

どれだけ節電できるのか検証

「コロナ禍の冬を乗り切る節電術」はどうしたら良いのか?専門家と共に検証してみた。

協力してもらったのは、東京都内で暮らす5人家族の高林さん一家。

冬の1カ月あたりの電気代は、平均で約1万2000円。

ではこの先、2カ月分で2万4000円の電気代をどこまで安くできるのか。

まずは、この時期欠かせない暖房からチェック。

高林さん:
冬は特に乳児がいるので、大人より寒くならないように常に暖房をつけている。22℃から24℃くらいに設定しています

設定温度1℃下げると2カ月で520円ほどお得

節約アドバイザーが注目したのが「設定温度」。

消費生活アドバイザー・和田由貴さん:
設定温度を1℃下げるだけで、かなり節約することができます

たとえば暖房の設定温度を21度から1℃下げると、2カ月520円ほどお得になる。

その代わりに、ひざかけを使用すると体感温度がプラス2.5℃カーディガンを羽織るとプラス2.2℃体感温度がアップ。寒さもしのげて、効率よく節電が可能になる。

エアコンから離れた窓を開けて換気

一方、「コロナ禍の冬」に欠かせないのが換気。

ダイキン工業 広報・重政周之さん:
窓を開けているときもエアコンはつけっぱなしにしてくださいひと月に14.5円位電気代が安くなります

さらに、換気の際はエアコンからできるだけ離れた窓を開けるのが省エネのコツ。

冷蔵庫の中身を減らして節電

次なる節電ポイントはギュウギュウに食材が詰まった冷蔵庫

消費生活アドバイザー・和田由貴さん:
中身を詰め込みすぎず半分ほどに減らす設定温度を「強」から「」にすると節電になりま
す。

こうすることで、2カ月約475円の節約になる。

ノートパソコンの節電は難しい

一方、リモートワークなどで頻繁に使うのがノートパソコン。

残念ながらなかなか節電は難しく、1日1時間利用を短縮し、未使用時に画面がオフになる設定にしたとしても2カ月で節約できるのは26円ほど。

ただし電気料金プラン次第では、深夜時間帯に充電を済ませ、日中はバッテリーを使うと節電が可能になるという。

さらにそんな節電に役立つ便利グッズ、使用電力がひと目でわかるビバホーム「電力の使い過ぎを警報音と液晶点滅でお知らせするタップ」2480円(税別)。

テレビなどは待機電力を消費するが使用しない時はタップのスイッチを切ると、待機電力をカットできる。

電気代1143円を節約できる計算

高林家では、他にも液晶テレビの明るさを落とすことで約122円お得になることが判明。

こうした工夫を積み重ねた結果、2カ月の電気代2万4000円が2万2857円になり、合計1143円節約可能という計算になった。

高林さん:
電気代でこれだけエネルギーを使っているんだなって。明るさとか温度設定とかやってみようかなと思います

ほかにも、意外と節電効果が高いのが暖房便座

なんと便器のふたを閉めるだけで、2カ月で約157円の節約になるという。

電気カーペットの下に保温シートで暖かく

また、電気カーペットの使い方もひと工夫すればかなり節約になるという。

消費生活アドバイザー・和田由貴さん:
下に1枚保温シートを使うと、かなり暖かく感じます

設定温度を「強」から「」にしても暖かく感じられ、2カ月で約1825円の節約になるということだ。

(「めざましテレビ」1月20日放送分より)