鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
岩手県花巻市にある、鉛温泉藤三(ふじさん)旅館。
木造3階建てで見るだけでどきどきしてしまう。
「湯治部」のお部屋は、扇風機と布団、机があるだけの完全湯治スタイル。早速お風呂セットを用意し温泉へ向かう。
藤三旅館名物の温泉は、“日本一深い天然自噴岩風呂”と言われる「白猿の湯」!
なんと立ったまま入浴するのだ!
浴槽の底からこぽこぽとお湯が湧いていて、浴室はとっても静か。
この湯で、多くの人が心と体を癒してきた。自分も、その1人になる。
あぁ、良い湯だなぁ…。
花巻南温泉峡に佇む一軒宿
■いざ、藤三旅館へ
道端に立つ「鉛温泉 藤三旅館」の案内看板。「さぁ、着いたぞ!」と旅心が弾む。
旅館の玄関。木造三階建ての外観を前に、「今日はこのお宿に泊まるんだ!」とわくわくした。

