鉄とビタミンDを取れる工夫を
乳幼児は、ミルクや離乳食だけでは鉄とビタミンDが不足しやすい傾向があります。鉄不足は貧血を招くだけでなく、腸の吸収能力の低下や便秘の原因にもなります。
ビタミンDの不足も子どもにとっては深刻です。カルシウムが骨に定着せず骨密度が低下し、骨の発育に影響するからです。子どもの場合はくる病の心配もあります。
※くる病
成長期の子どもに起こる骨の病気。おもにビタミンDの不足などにより骨がやわらなくなり、成長障害やO脚などの骨の変形が起こる。
また、ビタミンDには腸の免疫細胞を活性化させる働きや、腸のバリア機能を調整してアレルギーを防ぐ役割もあります。
子どもの場合、食事量が少ないため、鉄とビタミンDの補給は大人よりも工夫が必要です。離乳食には鉄分の多い食材を用いたり、必要に応じてフォローアップミルクを活用したりするとよいでしょう。
ビタミンDに関しては食事だけでなく、日光浴によって体内での合成を促すと効果的です。紫外線が皮膚にあたると、体内でビタミンDがつくられます。
赤ちゃんは外気浴からはじめ、歩けるようになったら屋外で遊びながら日光浴をしましょう。室内でガラス越しだとビタミンDが生成されないため、屋外で直接日にあたることが大切です。
■赤ちゃんは外気浴から
生後1か月ごろから窓際やベランダ、庭で外の空気に触れさせる。最初は数分から始め、慣れたら時間をのばす。直射日光があたらないように注意
■1歳前後からは外遊びを
歩けるようになってきたら、1日30~1時間程度の外遊びで毎日日光にあたることができるとよい
江田証
医学博士。自治医科大学大学院医学研究科修了。江田クリニック院長。日本消化器病学会奨励賞受賞。日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。米国消化器病学会(AGA)インターナショナルメンバーを務める。著書に『医者が患者に教えない病気の真実』『病気が長引く人、回復がはやい人』『おなかの弱い人の胃腸トラブル』(すべて幻冬舎)などがある。

