わが子を抱きしめたり、頭をなでたり、一緒に遊んだり…日々、何気なく親子でスキンシップをしているだろう。
こうした触れ合いによって分泌される「オキシトシン」は、自律神経のバランスを整え、腸の働きにもよい影響を与えるという。
江田クリニック院長の江田証さんの著書『元気な子どもの腸活習慣』(幻冬舎)から、一部抜粋・再編集して紹介する。
触れ合いが多いほど腸とメンタルは安定
お父さんやお母さんが子どもを抱っこしたり、なでたり、マッサージをしてあげたりするなど、肌の触れ合いが多いと“愛情ホルモン”である「オキシトシン」の分泌が促され、子どもの情緒が安定したり、ストレスへの耐性が高くなったりすることがわかっています。また、脳の発達もうながされます。
オキシトシンには、自律神経のバランスを整え、ストレスをやわらげる作用があります。このオキシトシンはスキンシップが多いほど、安定してつくられます。
子どもの便秘の予防・改善には、子どものお腹をマッサージしてあげると効果がありますが、これは、単なる腸への刺激ではなく、スキンシップによってオキシトシンが分泌されることでストレスが緩和され、自律神経が整うという側面もあります。
一方、スキンシップが足りないと子どものメンタルだけでなく、腸にも影響がおよびます。スキンシップの量が、「コルチゾール」を分泌するスイッチのオン・オフを決めるのです。
コルチゾールは別名“ストレスホルモン”と呼ばれ、副腎皮質から分泌されます。血糖値の上昇や抗炎症作用、免疫の調整、エネルギーの代謝の促進などの働きがあります。
これ自体は、からだを守る自然な反応ですが、ストレスがかかりすぎると分泌量が増え、腸内環境にも悪影響が出ます。
腸のぜんどう運動が不安定になり下痢や便秘をしやすくなるほか、腸内細菌のバランスが乱れる原因にもなります。免疫反応をおさえ込み、腸内細菌の働きも低下してしまいます。コルチゾールの過剰な分泌をおさえるためにも、子どもと接触的にスキンシップを取りましょう。

