鹿児島県西之表市で、自衛隊宿舎の建設予定地の地中から発見された大量のごみをめぐり、市と防衛省が交わした覚書の内容が議会に十分説明されていなかったとして、市議会で「隠蔽だ」との声が相次いだ。
覚書の内容とは
この問題は、馬毛島の整備に絡んで建設が予定されている自衛隊宿舎に関するものだ。建設予定地の地中から大量のごみが見つかり、その処理費用も含めて市の責任で処理するとした覚書を、西之表市と防衛省が締結していた。にもかかわらず、市当局は議会に対してその内容を正式に説明していなかった。

「隠蔽と言われてもしょうがない」
9月1日に開かれた市議会全員協議会の場で、市当局は経緯を説明した。しかし議員からは批判の声が噴出した。

丸田健次議員は「議会に対してきちんと説明すべきことを今まで隠してきた。隠してたってことは隠蔽と言われても仕方がない」と強い言葉で市当局の姿勢を問い質した。

これに対して市当局は、「2025年12月の全員協議会で覚書の内容については確認事項という形で内容の説明を行った」として、すでに説明済みであり問題はないとの認識を示した。
市長「説明責任を果たすつもりで努力してきた」
八板俊輔市長は記者からの「隠蔽ではないか」との問いに対し、「そういうことはありません」と明確に否定した。市民への説明責任を果たしているかどうかを問われると、「説明責任を果たすつもりでしっかり努力してきたつもりです」と答えた。
市当局と議会側の認識には依然として大きな隔たりがあり、問題の決着はついていない。

市民18人が住民監査請求へ
ごみの処分費用の負担をめぐっては、西之表市民18人が住民監査請求を進めている。市の財政に直接影響しうる問題だけに、今後の監査の行方が注目される。

