自民党福岡県連が党本部から突き付けられた“非公認”通告。
高市総理(党総裁)の強い意向による、いわば最後通告です。
若手県議がTNCの取材にその胸中を告白しました。
8月30日午後、日曜日にも関わらず、議会棟に集まる自民党の県議たち。
開かれたのは、緊急の議員総会です。
◆自民党県議団 渡辺勝将 会長
「党本部でお話しをされた件について、私たち県議団の中には、報道でしか知らない方が多いと」
この2日前、自民党福岡県連の松本国寛会長らが上京し、一連の問題に関して、自民党本部から聴き取りを受けました。
松本会長は、正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑で、現金を受け取った1人として名指しされています。
約45分に及んだ聴き取りで党本部側から通告されたのが…
◆自民党福岡県連 松本国寛 会長
「今のような事態であれば、特に県議会議員に対しては、公認証を出せる状況ではない、と」
2027年春に迫る県議選で、すべての現職県議に「公認を出さない」といういわば“最後通告”を受けたのです。
この通告は、高市総裁の強い意向だということがTNCの取材で分かっています。
◆自民(1期)宮川宗一郎 県議
「(党本部の)発言については、非常に重く受け止めております。自浄作用を働かせないと本気で公認しないというか、そこの本気度は本当に受け取りました」
福岡市城南区の自民・1期生、宮川宗一郎県議。
地元での風当たりも強くなっているといいます。
◆自民(1期)宮川宗一郎 県議
「17日に(蔵内元議長の辞職勧告決議案の)採決を中止する動議がありましたが、。『なんで中止する動議に立ったのか』とか『何も変わってないじゃないか』とか、やっぱり金銭授受疑惑に対して、『君たちも関係あったのか』とか言われる」
ベテランに比べ、支持基盤が十分に固まっていない若手県議にとって、公認の有無は選挙の結果を大きく左右します。
◆自民(1期)宮川宗一郎 県議
「11月前後とかに公認とかの話があるのかな、と思っていたが、今は全然状況が違うので」
自民党福岡県連では、通例で11月前後に主に現職を対象にした党の1次公認が決まります。
その一方で、県議会が設置する第三者委員会の調査は、半年以上はかかるといわれていて、非公認を覆す一手が何になるのか、不透明な状況です。
◆自民(1期)宮川宗一郎 県議
「公認で考えたくはないんですけど、信頼を取り戻せる具体的な行動としては議員に対する倫理条例をより厳しいものにするだとか。疑惑も二度と起こさないような仕組みは絶対必要だと思う」
そんな中、判断材料のひとつとして話題にあがるのが、疑惑の渦中にいる松本会長の進退です。
Q.疑惑の渦中にいる人が県連のトップにいることは?
◆自民(1期)宮川宗一郎 県議
「もどかしさは正直あります。県民の皆さんの信頼あって負託を受けたのが私たちですので、信頼がある前提ですので、そこを前提に置かないと話がかみ合わないのかなと思います」
そんな中、30日、自民党県議団が開いた緊急の議員総会。
松本会長から、党本部の意向や今後の対応について説明されました。
◆自民党福岡県連 松本国寛 会長
「(党本部は)『事情によっては、さみだれ的に認めていってもいいですよ』とこういうこともおっしゃっていました。1期、2期の若い県議たちは役職にも就いていない。こういう人たちだけには、今の公認の凍結を解除していただきたい、というのは、これは一番最初に申し上げたいこと」
その上で、会長職の辞任については…
Q.辞職を求めるような発言はあった?
◆自民党福岡県連 松本国寛 会長
「…ありました。『(当事者として)名指しをされている先輩は、自らの出処進退を明らかにするべきじゃないんでしょうか』という話がありましたので。選択肢としてはあるんだと思います」
辞任も示唆した松本県連会長。
若手県議らの命運を左右するかもしれないその進退は、9月5日に開かれる県連の執行部会で協議されます。
