九州新幹線長崎ルートをめぐる国と佐賀の二者合意を受けJR九州社長と佐賀県知事が面談。JR九州の古宮社長はアセス合意を「大きな一歩」と評価した上で「並行在来線とルートは大きな課題」と慎重姿勢を示した。
アセスの合意は「大きな一歩」と評価
九州新幹線長崎ルートをめぐり佐賀県と国は7月17日、ルートを特定しない形での環境アセスの実施や、長崎県に財政負担を求めることなどについて合意した。

国と佐賀県の合意の中にはICカード導入エリアの拡大や在来線の本数の維持をJRに要請することなどが盛り込まれている。
この合意を受け、JR九州の古宮洋二社長は8月28日、佐賀県の山口知事を訪ね面談した。

JR九州の古宮社長は、国と佐賀県の“二者合意”について「今年度がアセスの準備、来年度がアセスということで、ものすごく大きな一歩だったと思っている」と評価し、非公開で約30分間、山口知事と意見交換した。

古宮社長は、ICカードについては「導入に向けた方向性は同じ」としたものの、在来線の本数については具体的なやり取りはなかったとしたうえで、今後の課題として慎重な姿勢を示した。
「並行在来線とルートは大きな課題」
JR九州・古宮洋二社長:
並行在来線の扱い(経営主体や本数)は最初に出てくるのかなと。それとあわせてルートの関係(問題)。これらが大きな課題として二つあると思う

前日の8月27日には長崎県の平田知事と意見を交わした山口知事は、二者との面談を振り返り、フル規格での整備について次のように述べ前向きな姿勢を示した。
佐賀県・山口知事:
同じ方向を向いた4者(国・佐賀・長崎・JR)がそれぞれの論点について解きほぐす作業ができればフル規格で整備がされるということになる。アセスの期間をうまく活用しながらいい形に落とせるように努力をしていくっていうことが大切

また、国土交通省は来年度の概算要求額の予算を公表していて、長崎ルートの整備に関する環境アセスの費用が盛り込まれている。
“論点を解きほぐす作業”が今後どう進むか注目される。

