1日午前9時、日本の南で台風24号が発生しました。
台風24号の中心気圧は996hPa、最大風速18m/s、最大瞬間風速25m/sで、ほとんど停滞しています。
一方、1日午前3時に復活した台風18号も中心気圧994hPa、最大風速18m/s、最大瞬間風速25m/sで、東へ時速15kmほどのゆっくりした速度で進んでいます。
9月に入って早々、日本の南には2つの台風が存在する「ダブル台風」の状態となりました。
暖かい海が2つの台風にエネルギー補給
今回の特徴は、2つの台風とも海面水温の高い海域に居座ることです。
台風は暖かい海から大量の水蒸気を取り込み、その熱をエネルギーにしています。
台風にとって暖かい海は「ガソリンスタンド」のような存在です。
通常であれば北へ進むにつれて海面水温が下がり勢力を落としますが、今回は暖かい海の上に長く留まるため、なかなか弱まりません。
さらに、太平洋高気圧の勢力もやや控えめです。
台風は周囲の風に流されて進むため、本来であれば太平洋高気圧の縁を回る風に乗って北上します。
ところが今回は、その流れが弱いため台風18号も24号も北に進む流れに乗れません。
そのため、日本の南では“ダブル台風”が暖かい海の上をうろうろする状態が続く見込みです。
ノロノロ台風で秋なのに梅雨?
また、2つの台風は大量の水蒸気を持っており、その水蒸気が日本付近へと送り込まれます。
その結果、日本付近の秋雨前線が活発になり、雨雲が次々と発生しやすくなります。
例年の秋は、台風が日本列島を足早に縦断して数日で離れていくことが多いですが、今回は前線を刺激するノロノロ台風です。
これは梅雨のときによく見られる現象です。
秋雨前線が雨雲製造ラインに
日本付近には秋雨前線が停滞しており、南北へ行ったり来たりしています。
そこへダブル台風から流れ込む暖かく湿った空気がぶつかることで、前線周辺では雨雲が次々と発生し、前線が「雨雲製造ライン」のような状態になりそうです。

先日、北陸に大雨をもたらした雨雲と同じ仕組みで、今後は北陸に加え、東北や関東でも大雨となる可能性があります。
台風そのものは日本から離れた場所にあっても、前線の位置次第では警報級の大雨になることがあります。
最新の気象情報に注意してください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

