今年5月、国の特別天然記念物コウノトリが富山県氷見市で巣作りをし、ヒナが誕生した話題をお伝えしましたが、そのヒナが無事巣立ったことがわかりました。
ヒナが巣立つ過程をBBTのカメラが追いました。
氷見市の田園地帯にできたコウノトリの巣。
今年5月、3羽のヒナが誕生しました。
翼を広げると2メートルほどになるコウノトリ。
氷見市によると、ふ化が確認されるのは県内で初めてです。
BBTでは子育てのストレスとならないよう望遠レンズを使い、離れたところから撮影を続けてきました。
足環から、親鳥は2022年福井県鯖江市で生まれたメスと、2023年に福井県小浜市で生まれたオスであることがわかりました。
親鳥は交互にヒナに付き添い世話をします。
しかし、3羽いるはずのヒナが、1羽しか確認できません。
その1週間後、富山市ファミリーパークの職員と、兵庫県立コウノトリの郷公園の獣医師が訪れました。
ヒナの生育状況を確認し、識別用の足環をつけるためです。
Q健康状態は?
*兵庫県立コウノトリの郷公園 主任研究員(獣医師) 松本令以さん
「大きさは予想していたよりも少し小さい、体重が2.9kg、見た目の健康状態は特に異常はなかった」
Qヒナは1羽だけ?
「育つ最初の段階で、(環境によって)親鳥が間引きすることもある。弱ったヒナが死ぬこともある、最終的に育つ数は2羽が平均的。1羽のときもある」
氷見市で育つ1羽のヒナ。
誕生から2カ月ほど経った先月中旬。
すっかり大きく成長し、コウノトリらしい姿となっていました。
しかし、巣には親鳥がいません。
近くを探すと、巣から300mほど離れた田んぼで、エサを探していました。
この日、ヒナが繰り返していたのが、羽ばたきの練習。
巣の上で羽を大きく広げたり、ジャンプしたりする様子が確認できました。
巣立ちの準備です。
親鳥は近くの田んぼからヒナを見守ります。
「早く飛び立っておいで」と促しているようです。
そして今月9日、コウノトリの巣を訪れると、親鳥とヒナの姿はありませんでした。
近所の人によると8日の夕方頃までは姿があったということで、9日の昼頃までに無事、巣立ったとみられています。
氷見で育ったコウノトリ。
この3カ月観察を続けてきた市の担当者は、「生育状況が心配だったが無事に巣立って安心した」と話していました。
地元住民たちもできるだけ刺激しないようわざわざ遠回りして田んぼに出入りするなどして過ごしていたそうです。
氷見で育ったコウノトリ、いつか、親鳥となって国内で確認される日がくるかもしれませんね。
