揺れる福岡県議会で、新たな火種となるかもしれません。
疑惑の渦中にいる自民党県議団の会長が7月28日、『ビアパーティー』と称する政治資金パーティーを開いていました。
◆自民党県議団 松尾統章 会長(27日)
「もう吉松さんと中尾さんは、いま泥仕合のようになっておりますので」
議長ポストをめぐる金銭授受疑惑の現状を「泥仕合」と称したのは、自民党県議団のトップ、松尾統章会長です。
当選は実に7回、13年前には議長も務めています。
吉松県議らが“料亭でお車代として50万円を手渡した”という『幹部5人衆』のうちの1人で、疑惑の渦中にいる人物でもあります。
<7/27取材>
Q.ご自身は金銭授受はなかったと断じて言える?
◆自民党県議団 松尾統章 会長
「自信を持って言えます。私はお車代とかもらっていません」
日に日に疑惑が深まる中、県議団の先頭に立ち、信頼回復に努める立場の松尾会長ですが、いま一部から非難の的となっています。
というのも…
7月28日午後6時から、北九州市内のホテルで政治資金パーティーを開いたのです。
パーティー券には、「ビアパーティ」と記載されていて、会費は食事付きで1万5000円。
余興として、ものまね芸人のショーも準備されていました。
松尾会長の政治資金を生むこのパーティーは、毎年夏場に開かれていて、例年600人ほどが参加していたといいます。
しかし今回は、県議会に批判が集まる中での開催となり、自民党県議団の内部からも「会長として中止にすべき」といった声が、若手を含めて多く上がっていました。
それでも松尾会長は開催を決断。
直前には熊本地震が発生し、例年に比べ参加者が少なくなる中、壇上に立った松尾会長はこのように語りました。
◆自民党県議団 松尾統章 会長(28日)
「福岡県議会議員として、今、この状況だからこそ、自分の言葉でしっかりと説明をしなきゃいけないという風に思っております」
そして、高額な海外視察問題の反省や今後の対策、金銭授受疑惑については、自らの潔白や調査方法を20分ほどにわたって述べました。
その後、パーティーは予定通り進行し、ものまね芸人のショーはアンコールもあったといいます。
これを受け、福岡の人たちは…
◆女性(40代)
「いやーもうちょっと信じられないです。『今やるのか』というところで『悪いことしたな』って思われていないんだなという印象」
◆女性(20代)
「ビアパーティーとなったらやっぱり県民からの支持率は下がると思うし、どうしても印象は悪くなってしまいますね」
◆男性(70代)
「考えられないですよね。熊本の方では(地震で)悲惨な状態でやっている中でね、『何を考えてやられてるんだろう』って気はします」
服部知事も30日、苦言を呈しました。
◆福岡県 服部 知事
「今回の場合ですね、やはり発災をしたと。本県においても、我々は災害警戒本部を直ちに立ち上げております。やはりリスク管理、リスク対応としてですね。特に飲食を伴うようなものであれば、なおのことでありますが、開くということについてはやはり不適切ではないかと」
自民党の若手県議は…
◆自民党 若手県議
「せめて、本人が挨拶のあと退席していれば…もう庇いようがない。熊本の県議たちに会わせる顔がない」
30日、松尾会長を直撃すると…
◆自民党県議団 松尾統章 会長
「支援者の方々にもある意味、相談はしました。(支援者から)言われましたのが、『自分の口でしっかりと多くの方々に今のことを説明すべきではないか』その言葉が、ある意味決め手になりまして。正直、やってよかったと思います。生の声でした。肌感覚でいろいろと私の説明した後にいろんな声を聞けたというのは、私自身においてもある意味“気付き”がありました」
Q.純粋に県政報告なら、飲食のビアパーティーは中止しても良かったのでは?
◆自民党県議団 松尾統章 会長
「つまり県政報告だけを行うということ?その辺はですね、ある意味、迷いましたけれども、私の一方通行になってしまうと。私自身が説明をし、そして、皆さま方から意見をいただく、これが大事という風に思っておりました」
