福島県の観光名所「郡山布引風の高原」で、絶景スポットのヒマワリ畑がシカの食害で壊滅状態になった。さらにクマも出没、イベント開催の危機や農作物の被害など影響が広がっている。

真夏の絶景…ヒマワリ畑で異変

取材班:
この一帯全てが本来であれば、ヒマワリ畑ということなんですが、ヒマワリは咲いていません。

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  毎年多くの観光客でにぎわうヒマワリの名所で、何が起こっているのだろうか。

取材班が向かったのは、福島県にある「郡山布引風の高原」。

標高約1000メートルにある高原の頂上は、毎年8月中旬ごろになると、白い風車のもと、約180万本のヒマワリが見渡す限りに咲き誇る絶景スポットとして人気を集めている。

 絶景スポットが全滅状態に…

しかし、この絶景に異変が起きた。

郡山湖南まつり実行委員会 副実行委員長  村松千尋さん:
ここから見える360度が全部ヒマワリ畑の予定地なんです。ヒマワリはもう咲かないです。こんな状態で全滅に近い。

 大輪の花を咲かせるはずのヒマワリは、一輪も咲いていない。

約500万円かけて作った畑はほぼ全滅。

実はヒマワリ畑を荒らした犯人の姿が、防犯カメラに映し出されていた。

畑に侵入していたのは、なんとシカ。

モグモグと口を動かし、畑を食い荒らしていたのだ。

カメラの前のシカはみるみるうちに増えていき、全部で6頭が畑に出没した。

取材班:
シカの足跡とみられるものが、いたるところにあります。

シカの食害で祭りも開催危機

目玉となる肝心のヒマワリが咲かない。

8月23日に行われる予定だった毎年恒例の「郡山布引風の高原まつり」は、開催が危ぶまれる事態に陥っている。

シカの食害は他にも…。

近くにある畑では葉っぱをシカに食べられた影響で、約500本のダイコンの生育が遅れ、売り物にならなくなってしまった。

シカの食害にあった農家:
順調なダイコンは今、本来このぐらいの大きさになってなきゃならないのに、シカが食べたことによってこういうふうに、もう大きい葉っぱなくなっちゃって芯だけが残ってる状態。今年は特にひどいです。

シカに加えクマのダブルパンチ

ヒマワリ畑に現れるのは、シカだけではない。

 取材班:
こちらにも、クマ出没注意の看板が立てられています。

周辺では、クマも目撃されているという。

祭りの実行委員会はクマとシカのダブルパンチに頭を抱えている。

村松千尋さん:
ヒマワリのイベントを十何年やってますけど、これだけ広範囲に食害にあったのは初めてですね。ヒマワリがない高原で(まつりを)やっても意味がないということで

村松千尋さん:
まあ…中止も視野に検討しているところです。

クマとシカの出没が相次ぐヒマワリ畑。

専門家はクマとシカが山で食べ物を奪い合い、エサがなくなったため、里山へ下りてきているのではないかと指摘する。

岩手大学農学部 山内貴義准教授:
いろんな動物が(山のエサを)競合してしまうので本来のクマの動きが変わってしまう。里に下りてきやすいような状況になっている。クマが最近、街中に出てくる要因ではないか 。
(「イット!」7月29日放送より)

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