災害時の安否確認手段である、災害用伝言ダイヤル171、災害伝言板Web171をご存知だろうか?電話がつながりづらく、メッセージアプリも遅延しやすい発災直後にも安心して使える通信手段として、ぜひ知っておきたいサービスだ。これらの詳しい内容や使い方などについて、NTT東日本災害対策室の廣瀬隆之室長と、同社防災研究所の笹倉聡所長に話を聞いた。

どんなサービス?

――災害用伝言ダイヤル「171」とはどのようなサービスでしょうか? 

廣瀬室長:
171は、災害時に安否情報を音声で残すことができるサービスです。わかりやすく言うと、電話で直接つなぐサービスではなく、伝言を預ける仕組みで、1伝言あたり30秒以内のメッセージを録音、再生することができます。171にかけることで、被災地とそれ以外に住む家族や友人、知人同士が、安否情報などのメッセージを確認し合うことができます。平成10年の3月31日から提供を開始しました。

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――171はどのような状況になると提供が開始されるのですか?

廣瀬室長:
基本的には震度6弱以上の地震が発生した場合、また、津波警報以上が発表された時に171の提供が開始されます。この他にも、災害の規模に応じて被災地への電話の集中が予想される際に運用を開始する形となっています。直近では、2026年6月25日に岩手県沖を震源地として発生した地震や、6月26日に山梨県東部・富士五湖を震源地として発生した地震でも、171が立ち上がりました。

171の運用期間中は、登録したメッセージがそのまま保存されます。例えば、東日本大震災の際の運用期間は、2011年3月11日から8月29まででした。この期間中、171では録音件数60.6万件、再生件数285.3万件、合計345.9万件もの利用がありました(2011年3月15日に発生した静岡県東部地震への伝言も一部含む)。