ふるさと納税の返礼品として指定された高品質な牛肉の代わりに、最低ランクの牛肉を納品し約6350万円をだまし取ったとして、鹿児島県指宿市の畜産加工会社・水迫畜産の元取締役が送検された。
再逮捕から送検へ 10月3日に鹿児島地検へ身柄送られる
10月1日に再逮捕された水迫畜産の元取締役・水迫政輝容疑者(55)の身柄が、10月3日に鹿児島地検へ送られた。

警察によると、水迫容疑者は2023年、ふるさと納税の返礼品としてA5やA4ランクの牛肉を指定された商品に対し、最低ランクにあたるC1などを使った商品を納品。県内の業者から約6350万円をだまし取った疑いが持たれている。
仕入れから選定まで「1人で」担当していた
当時、水迫容疑者は牛肉の仕入れや商品に使う牛肉の選定を1人で行っていたとされる。ランクの異なる牛肉を組み合わせたり差し替えたりすることが容易にできる立場にあったことになる。調べに対しては黙秘を続けているという。
警察は、水迫容疑者がランクの低い牛肉を使うことで差額分の利益を得ようとした可能性があるとして、動機や余罪についても捜査を進めている。
別件でもすでに起訴 県外産を「鹿児島県産」と偽って販売
今回の送検とは別に、水迫容疑者はすでに9月7日、詐欺と食品表示法違反の罪で在宅起訴されている。別の事業者に県外産の牛肉を鹿児島県産と偽って販売し、約145万円をだまし取ったとされる事件だ。

産地偽装に続き、品質ランクの偽装という二重の不正が明らかになったことで、地域の畜産業や鹿児島ブランドへの信頼が問われる事態となっている。ふるさと納税の返礼品は全国の寄付者が鹿児島の食材を選ぶ重要な窓口であり、その信頼性を損なう行為として地域社会への影響は小さくない。
【動画で見る▶A5ランク指定に最低ランク使用か 詐欺容疑の水迫畜産元取締役が送検】

