アロ・グルーミングのときになめてあげるのは、相手の首から上が基本です。

自分では首から上をなめることができないので、別の猫になめてもらうと気持ちが良いのです。

首から上の毛づくろいはアウトソーシングしているともいえるでしょう。

人間がなでるときも首から上を!

人間が猫をなでるときも首から上が最も好まれます。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

多頭飼いなどで、たまにヒゲが短くなっている猫を見かけますが実はこれもマウンティングの証拠。

アロ・グルーミングの際、上位の猫が下位の猫の口まわりのヒゲを噛み切ってしまうのです。

ヒゲを噛み切られた猫(画像はイメージ)
ヒゲを噛み切られた猫(画像はイメージ)

これは本来、親猫が子猫にする行動で、大切なセンサーであるヒゲを噛み切ることで子猫を巣から外に出て行かせないようにする行動だそう。

「オマエはオレのもとにいればいいんだからな。いつまでも半人前でいいんだから」みたいな感じでしょうか。

突然噛みつくケースも

ある調査では、ほかの猫に毛づくろいをしていたと思ったら突然噛みついたケースが全体の約35%で見られたそうです。

マウンティングの欲求がアロ・グルーミングでは事足りなかったのか、毛づくろいしているうちになんだか興奮してきちゃったのか。ヒゲを噛み切られたうえに攻撃までされたらトホホですね。

富田 園子(とみた そのこ)
編集&ライター。日本動物科学研究所所属。東京在住。

富田園子
富田園子

編集&ライター、日本動物科学研究所所属。
幼い頃から犬・猫・鳥など、つねにペットを飼っている家庭に育つ。編集の世界にて動物の行動学に興味をもつ。猫雑誌の編集統括を8年務めたのち、独立。哺乳類動物学者の今泉忠明氏に師事。現在は7匹の猫と暮らす。東京在住。