青森県で25日朝、最大震度6強を観測した地震について、東京科学大学の中島淳一教授に話を聞いた。

安宅晃樹キャスター:
これまで青森県と岩手県の沖合では、2025年11月には岩手県の三陸沖でマグニチュード6.9。
そして翌12月には青森県の東方沖でマグニチュード7.5の地震が発生。
今年の4月には三陸沖でマグニチュード7.7の地震。
このように相次いで発生しています。
山﨑夕貴キャスター:
同じような場所で大きな地震が複数回ということで、この辺りは地震が起きやすい場所なんでしょうか。

東京科学大学 地震学研究室 中島淳一教授:
そうですね。この地域というのは非常に地震が起きやすい場所で、過去数十年間隔で大きな地震が発生しています。

安宅キャスター:
中でも中島先生が関連を指摘する過去の地震というのが、1994年の「三陸はるか沖地震」です。
32年前の12月28日、三陸沖でマグニチュード7.6の大規模な地震が発生しました。
この「三陸はるか沖地震」による死者は3人、負傷者は788人で、建物が倒壊するなど甚大な被害をもたらしたほか停電や断水など生活にも大きな影響を及ぼしました。
榎並大二郎キャスター:
この「三陸はるか沖地震」と、今相次いでいる地震に関連があるかもしれないということでしょうか。

中島教授:
そうですね。例えば去年12月の青森県東北地震は北側、今年4月の三陸沖地震は南側、今回の地震は西側となりますので、そのちょうど北側と南側に挟まれた、いわゆる「割れ残り」と考えられる領域で今回の地震が発生しました。

安宅キャスター:
「割れ残り」とはどういったものなのか、地震のメカニズムとともにご解説します。
まず、この震源域の地震が起こるメカニズムというのは、北米プレートと太平洋プレートがくっつきながら沈み込んでいくことで、歪みがたまる。
そしてその境界が滑ることで地震が発生します。

これが地震発生のメカニズムですが、ここに溜まっている歪みが解消しきれずにまだ溜まっている部分というのが「割れ残り」で、まさに今回の地震はこの割れ残りの中で起きました。
「割れ残り」は“東側”に多く残っている可能性
三宅正治キャスター:
「割れ」という言葉になじみがないんですが、どういう意味ですか。
中島教授:
なかなかイメージしにくいですが、「滑る」と同じ意味と捉えていただいて大丈夫です。
山﨑キャスター:
今朝の地震は「三陸はるか沖地震」の震源域のあたりでしたが、今朝の地震でその割れ残りが解消したということにはならないんでしょうか。

中島教授:
そうですね。今朝の地震は「三陸はるか沖地震」の西側の一部を壊したと考えられていますので、また東側の大部分は滑らずに残っているというふうに考えられます。

安宅キャスター:
また、今回のこの地震を受けて気象庁は緊急の記者会見を行いました。
その中で北海道・三陸沖後発地震注意情報、これについては発する基準に達しなかったということで発表しなかったんですが、中島先生、これはどう見ればいいでしょうか。
中島教授:
今回は単に基準に達しなかったので発表しなかったということになります。
ただ、この地域は1994年の前には1968年のトカチ沖地震など、大きな地震が20数年から30年間隔で発生していますので、今回注意情報は発表されませんでしたが、大きな地震に引き続き注意していただきたいと思います。
榎並キャスター:
ここまでの解説を伺っていても、やはり三陸沖を震源とする大地震はいつ起きてもおかしくないということが分かりました。
日頃の備えが大事です。
(「イット!」6月25日放送より)

