特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の繁殖が深刻化している。農業用水の取水や稲の生育への悪影響が懸念されていて、佐賀市では繁殖を抑制するため、中華料理でおなじみの食材・空芯菜を使った実証実験が始まった。
水路覆う侵略的植物の脅威
佐賀市で撮影されたのは、水路を一面に覆う大量の水草。かわいい白い花を咲かせているが、実は特定外来生物に指定されている。
ナガエツルノゲイトウは“地球上最悪の侵略的植物”と呼ばれる。驚異的な繁殖力と生命力を持ち、葉や茎などの切れ端からでも大量に増殖する。31都府県で分布が確認され、田んぼや水路などで影響を与えている。
佐賀市農林環境課・福田国人副課長:
農業用水路に揚水ポンプがあるが、ポンプから水をくみ上げられなくなる。
コメ農家によると、田んぼの稲に長いツルが絡みつくことで米などの生産量にも影響する恐れがあるという。佐賀市内の生息面積は、2025年7月時点で東京ドーム約3個分になり、さらに拡大している。
中華食材 “空芯菜”で対抗
そこで市は、対策のための実証実験を始めた。
使われるのは、“空芯菜”の名前でも知られる、中華料理の食材「ヨウサイ」だ。
水路の上流で育て、栄養塩と呼ばれる養分を先に吸わせることで、下流のナガエツルノゲイトウの繁殖を抑制する効果が期待されている。
有明海のノリの養殖への影響を見極めながら、実験は続けられる予定だ。
(「イット!」6月24日放送より)
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