兵庫・神戸市で発覚した死体損壊・遺棄事件が、14年以上にわたる不可解な経緯とともに波紋を広げている。逮捕されたのは被害者の元妻だった。容疑者は約14年間家賃を払い続ける一方、2025年ごろに電気代の支払いをやめていたとみられることが新たに分かった。なぜ長期間発覚しなかったのか、そして事件の背景に何があったのか――。

14年超の“冷凍庫遺棄” 被害者の元妻逮捕

多くの謎が浮かび上がる中、急展開を迎えた兵庫・神戸市の死体損壊・遺棄事件。

マンションの一室で、大型冷凍庫に男性を遺棄したとして逮捕されたのは、被害者の元妻だった。

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兵庫県警捜査一課長・渡邉昭二氏:
被疑者は望月亜紀50歳です。被疑者は平成24年(2012年)ごろ、同年ごろに死亡した被害者・西口豊さんの妻であったが、被害者の死体を袋につめたうえ、冷凍庫内に入れた状態で放置し、死体を遺棄したというものです。

元夫の遺体を遺棄した後も神戸市内の別のマンションに住みながら、14年以上にわたり遺棄した部屋の家賃を払い続けていたという望月亜紀容疑者(50)。

警察の調べに「私がやったことに間違いありません。ひどいことをしたので言い分はありません」と容疑を認めた後も、望月容疑者の犯行には、いまだいくつかの謎が浮かび上がる。

神戸市中央区のマンションの一室にあった大型冷凍庫の中で、元住人の西口豊さんの遺体が見つかったのは、6月20日。

遺体は腹部を切断された状態で、Tシャツを着た上半身と下着をはいた下半身がそれぞれ袋に入っていたという。

事件発覚後、捜査線上に浮上したのが、西口さんの7歳年下の元妻でこの部屋の借り主だった望月容疑者だった。

望月容疑者は現在、現場の部屋には住んでおらず、市内中心部の別のマンションに住んでいた。

マンションの住民によると、警察が望月容疑者が住んでいる階に張り込んでいたということだ。

望月容疑者が住むマンションの住民:
人が結構出入りしてたんで何かあったのかなと。近くを調べられている感じはした。

また別の住民は、「警察が2~3日前から張り込んでて、『何しているんですか』って聞いたら『警察です』みたいな。『張り込みしてるんで、ごめんなさい』という感じで」と話す。

捜査関係者によると、任意の事情聴取に応じていた望月容疑者は当初、関与を否認。
ところが22日、警察に通報し「自分がやりました」と一転して認め、逮捕に至ったのだという。

転居後も家賃支払い続けるも…電気停止で遺体腐敗

事件発生から、すでに14年以上が経過しているが、この間、望月容疑者はどのような行動をしていたのだろうか――。

警察によると、望月容疑者は夫だった西口さんの死後、その死亡事実を隠したまま離婚し、転居。現在は無職とみられている。

一方で、事件があった部屋の借り主となり、現在に至るまで約14年にわたり家賃を払い続けていたという。

望月容疑者の現在の自宅と西口さんの遺体が遺棄されていたマンションは、車で10分ほどの距離にある。

望月容疑者は、事件後も遺体を遺棄した部屋に出入りしていたという。

その部屋の内部について、西口さんや望月容疑者よりも前にこの部屋に住んでいた人は、「私が引っ越したときに置いたのは空調(エアコン)だけや。あとはみんな持って行った。冷凍庫なんか置くような家でもなかったしな」と、以前は冷凍庫などなかったと話す。

自らが借りた一室にある冷凍庫で、元夫の遺体を14年以上にわたり遺棄し続けたとされる望月容疑者。

望月容疑者は家賃は毎月払い続けていたが、電気代は2025年に支払いをやめたという。電気が止まったことで冷凍庫の中の遺体が腐敗し、周囲に異変を知られる一因となったとみられている。

さらに気になるのは、14年にわたる望月容疑者の行動の中で、冷凍庫の準備など協力者がいたのかという点だ。

元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は次のように語る。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三氏:
もちろん事情知らない方が大型冷凍庫を運び込むと思うんですけど、いまのところやっぱり運び出すことができない環境だったという中においては、一人(での犯行)の可能性が高いと思う。

警察の調べに望月容疑者は、元夫の西口さん殺害をほのめかす供述をしているという。
警察は犯行に至る詳しい動機など、さらに調べを進めている。
(「イット!」6月24日放送より)

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