正・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑など、さまざまな問題が生じている福岡県議会との関係について、知事が「議長への忖度を生むような関係を一切断つ」と明言したことに対し、議長は「知事とはしっかり信頼があると思っている」「知事も毅然として執行して頂きたい」などと述べた。

「知事とはしっかり信頼がある」

福岡県の服部誠太郎・知事(71)は、テレビ西日本の単独インタビュー(8月10日)で「蔵内さんに対する過度な配慮というものが、私も含め執行部の側にあった。過度な配慮、忖度が生じるような関係は、一切断っていく」などと述べ、これまで過度な忖度があったことを認めた上で、これまでの関係から事実上決別することを明言した。

服部誠太郎・福岡県知事
服部誠太郎・福岡県知事
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これに対し蔵内勇夫・福岡県議会議長(72)は、8月10日午後、報道陣の取材に応じた。

記者) 服部知事が県議会の高額な海外視察の調査について議会側の対応を「もう待てない」と発言するなど、これまでの関係から少し踏み込んだようにも見えるが、どう受け止めているか。

蔵内議長(以下、蔵内) 知事は私と決別すると思っているのかどうかは僕には分からないですが、執行部と議会というのは直接選挙で選ばれる二元代表制なんです。だから県政を推進するなかでは“車の両輪”として頑張っていかなければならない、切磋琢磨しなければならないと思います。

蔵内) 同時に信頼関係は不可欠だと思います。政治ですから。情報をある程度、共有をしておかないとミスリードも発生してしまいます。

蔵内) そういう意味では私はまだ知事とはしっかり信頼があると思っております。

記者) 最近は、知事とのやり取りはあるか。

蔵内) ないですね。いいんじゃないですか。

記者) 蔵内さんから連絡しているが、返事がないということか。

蔵内) 私から(連絡を)するつもりはありません。却って知事に迷惑かけちゃうから。

記者) 知事自身が、蔵内さんに過度な忖度があったことを認め、根本的に見直したいという発言があったが。

蔵内) ぜひ、そうして頂きたいと思います。知事も毅然として、知事としての執行を行って頂きたい。それが職員に対する1つの知事の責任ではないかと思っています。

『ワンヘルス』の意義を強調

また福岡県と蔵内議長などが中心となって推進する『ワンヘルス(人と動物の健康と環境保全を一体的に考える理念)』関連の政策について「福岡県から発信したこのワンヘルスはもう国策となっている」と述べ、その意義を改めて強調した。

ワンヘルス政策を巡っては服部知事が、有識者などによる行政改革審議会に諮問し、これまでの事業の進め方や必要性を評価してもらう考えを明らかにしている。

記者) ワンヘルス政策について、県が行政改革審議会に諮問し、必要性や妥当性を評価、検証することになったが。

蔵内) 行政改革審議会で、全てのワンヘルスに関する予算、成果等の審議をされて、それでも認められないという答えであれば仕方ないと思います。ただ、我々福岡県から発信したこのワンヘルスは、既にもう国策となっています。そして世界中が、国連をはじめ、全ての団体が来年に向けてワンヘルスの国際会議をやると。私はぜひ、これをワンヘルスのダボス会議になるように頑張りたいと思っています。

記者) 県民の理解が進んでない面もあるが。

蔵内) それは私も反省するところがあるかもしれないが、知事選挙のときにワンヘルスが1つの論点になりましたよね。ネガティブキャンペーンがそこから始まった。これは大きな原因だと思っています。ただ、知事も仰っていたように、我々自身ももう少し丁寧に説明することが欠けていたかなとは思います。

記者) 約3億円のモニュメントには批判もあるが。

蔵内) 私は将来、評価されると思います。ワンヘルスが国際的に大きな流れになってきますので、ある意味でワンヘルスの発祥の地となるでしょう。そういったところにはやはりシンボルが必要なんです。あのワンヘルスのモニュメントが2億数千万円かかっています。僕は評価されると思っています。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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