12日午前9時ごろ、新たな大型の台風17号が発生しました。

現在の予想では、17日ごろにかけて関東の東の海上を北上する見込みですが、進路にはまだ幅があります。

今回の台風は、「東へ進みたい台風」と「太平洋高気圧の壁」の綱引き状態となっていて、今後の進路を予想しづらくしています。

進路を阻む「高気圧のガードレール」

今回の台風17号の東側には、太平洋高気圧がそびえ立っています。

高気圧の周りでは時計回りに風が吹くため、台風はその縁をなぞるように進む性質があります。

例えるなら、高気圧が道路脇の“ガードレール”のような役割を果たしていて、台風がさらに東へ進もうとしても簡単には進めない状態です。

そのため、現在はそのガードレールにそって、北寄りへ進みやすいコースが予想されています。

気象庁スーパーコンピュータの予想
気象庁スーパーコンピュータの予想
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台風15号が“逆走”したわけ

今回の台風17号の進路を考える上で、参考になるのが台風15号です。

台風15号は本州の東海上まで進んだあと、再び西寄りへ進む珍しい動きを見せました。

その背景にあったのが太平洋高気圧です。

当時は太平洋高気圧が東北付近まで強く張り出していて、台風が北へ進もうとしても行く手を阻まれる形となりました。

いわば、高気圧の壁にぶつかって進路を変えざるを得なかったのです。

このように、高気圧の勢力や位置が少し変わるだけでも進路は大きく変わります。

台風17号は、太平洋高気圧が東西方向へ広がる形から南北方向へ延びる予想となっているため、高気圧の縁に沿って北寄りへ進むコースが有力と考えられます。

しかし、台風15号のように西寄りへ進む可能性も残されているため、今後も最新の進路予想を確認する必要がありそうです。

お盆休み明けは天気の変化に注意

現在は日本の東の海上を北上する予想が優勢ですが、進路次第では関東や東北だけでなく、西日本への影響が大きくなる可能性もあります。

また、台風の中心が遠く離れていても、周辺の暖かく湿った空気が流れ込むことで、大気の状態が不安定となり、急な強い雨や雷雨となるおそれがあります。

お盆休み後半から休み明けにかけては、最新の台風情報や雨雲レーダーをこまめに確認するようにしてください。 

執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉

フジテレビ気象センター
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最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。