抱えた「痛み」が創造の源になる
この考え方を知ったとき、私は思った。
そう、「誰もがいるだけでいいと認められる世界」「凸凹のままでも人は完全であり、誰もが自分のままでいいと安心できる世界」とは、私たちの会社が目指してきた世界そのものだった。
「自分には価値がない」と感じてきたからこそ、「何ができてもできなくても、自分はいるだけで価値がある」と言える世界を創りたい。「やっぱり自分はダメだ」と感じてきたからこそ、凸凹のままの自分を誰もが愛せる世界を創りたい。その想いが形になったのが、だったのだと気づいた。
ふとした瞬間に自信を失い、「自分には価値がない」と思い込むことは、今でも多々ある。このメンタルモデルの考え方に出合うまでの私は、それが自分の嫌いな部分で、手放したいと思っていた。
でも、もし私が、逆に何でも人でできて自信に満ちた人間だったとしたら、このような世界を創りたいとは思わなかったかもしれない。私たちの会社も、この世に存在していなかっただろう。
痛み、つまり弱さは、なくすべきものではない。むしろ、受け入れたとき、それは誰かのための強さに変わっていく。自分にしか創れない、誰かにとって価値ある「何か」の源にもなり得るのだ。
福田恵里(ふくだえり)
ミレニアル女性向けのキャリア支援を行うSHE代表取締役CEO/CCO

