同僚の女性議員に対する不同意わいせつの疑いで、横浜市議会の谷田部孝一議員(76)が書類送検された事件で、被害を届け出た女性議員が実名で会見し、「不同意わいせつは絶対にいけないことで、同様の被害にあった方にはすぐに警察に行って貰いたい、行動を起こして貰いたいと思って会見しています」などと話しました。

また、別の立憲民主党の関係者から「不同意わいせつに当たる行為を受けてきた」とも話しました。

捜査関係者によりますと谷田部議員は、2025年10月、議員数人とともに九州地方の都市を視察で訪問した際、宿泊先のホテルのエレベーターで一緒になった女性議員に対し、同意を得ずにキスをするなどした疑いが持たれています。

その被害について、女性議員から相談を受け捜査していた神奈川県警は、2026年7月1日、谷田部議員を不同意わいせつの疑いで書類送検しました。

谷田部議員は立憲民主党所属で、横浜市議として9期連続、約35年にわたって活動するベテラン議員で、2019年からの2年間は、市議会の副議長を務めていました。

自身のホームページでは「明るく楽しい家庭が私の基本です」などとしている谷田部議員は、選挙区である横浜市金沢区では、様々な団体の顧問などを務めているとしています。

今回の被害を警察に届け出たのは、横浜市議会の田中優希議員です。

田中議員は3日午後会見し、「視察中に尊敬する谷田部市議からエレベーターの中で強引に力ずくでキスをされた」と話し、被害の状況についても、「私の頭を掴んで強引に唇を私の唇に押し当てて、舌を私の口の中に入れて、のけぞるようになって、力が強すぎてさけられないのと、舌を口の中にいれてなめ回してきたので、呼吸もできなくて、抵抗できなかった」と説明しました。

谷田部議員から謝罪はないということです。

田中議員は今年1月、立憲民主党の本部や神奈川県の総支部連合会に「性加害に強く抗議の意を表し離党する」と記された離党届を送付しましたが、離党が認められたのは4月で、党職員から「離党届が受理されました」と連絡があっただけで、性加害に関する問い合わせや調査は無かったとしています。

また、谷田部市議の件とは別に、初当選直後の2019年5月から二期目の当選の直前である2023年3月頃までの約4年間にわたり、立憲民主党の関係者から「不同意わいせつに当たる行為を受けてきた」と話しました。

相手は「共に仕事をすることが多い」人だとして、抱きついてきて拒むと仕事をしずらくされたり、強引にキスをしてきて振り払うと激怒されたり、自宅に在宅しているのかを調べられたり、仕事中に田中議員の臀部の写真を送ってきたりしたという。

その上で、「4年間我慢をしました。言い出すことが出来なかった。後悔していますし情けないと思います」と振り返った。

この件について田中議員は、立憲民主党の党本部に当時設置されていた外部の相談窓口に相談し、「親身になって対応してくれた」ということですが、加害者側に連絡が行くのを恐れたために、踏み込んだ対応は求めなかったとしています。

さらに、この件について立憲民主党の神奈川県総支部連合会のハラスメント委員長に相談したところ、加害者とされる人物が関係する総支部の国会議員にすぐに連絡が行ったとしていて、「加害者側にいきなり話を伝えるのでは無くて、ちゃんと調査をした上で二次加害がおきないように対応してほしかった」と対応に不満を述べました。

この件は現在、民事裁判で係争中としています。

田中議員は会見の最後に、「キスくらいで許して上げなさいよといった声も届いていますが、そのような行為をする事自体が犯罪だと。この社会から、女性だけではないです。性被害が少なくなるようにご協力頂きたいと思います」と話した。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(7枚)
プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。