生物学的に、子どもを妊娠・出産できるのは女性だけであり、そこには否が応でも体への負担がある。個人差はあるが、妊娠中はつわりや不調がつきものだし、産んでからも元の体の状態に戻って元気に働けるようになるまでには、相当な時間がかかる。

私の場合、「早く仕事に戻りたい…!」と思って、産育休から2カ月で早期復職をした。たった2カ月でも、今まで自分が積み上げてきたものがなくなって、「社会から取り残されていく焦りや恐怖」を感じたからだ。

でも今度は、「そんなに幼いうちから保育園に預けるなんて、子どもがかわいそう」とか、「家事・育児とは両立できるの?」と、あちこちから心配の声をかけられた。それらの言葉に、また別の形で、心をすり減らすこともあった。

(イメージ)
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時代が変わってきたとはいえ、まだまだ日本には「女性は、妻は、母は、〜するべき」といった当たり前が根強く残っている。

結婚・出産の有無にかかわらず、今の日本で生きていると、知らず知らずのうちに「こうあるべき」という、見えない基準を取り込んでしまう機会が多い。その結果として、「自分は全然できていない」「今の自分ではダメだ」という自己否定的感覚を持ちやすくなるのだ。

つまり、「私なんか」は個人の性格だけではなく、社会構造から形成される価値観や思い込みに起因することが大きい。

でも大丈夫。あなたが「私なんか」と思ってしまうのは、この「あるべき」でがんじがらめになっている社会で、真剣に生きてきた証でもある。

自分の抱える「痛み」のタイプを知る

さあ、あなたの周りを見回してみよう。

同じ環境にいても、「どんどん新しい挑戦をしていこう」と思える人と、「私なんかには無理だ」と感じる人がいるのではないだろうか。