夏場、ペットボトルを少しずつ飲みながら長時間持ち歩く…この何気ない行為が、実はお腹を壊す原因にもなることをご存じだろうか。

予測微生物学が専門で食中毒細菌の研究も行う北海道大学教授の小関成樹さんに、夏の飲み物のリスクと対策を教えてもらいました。

口内の細菌がペットボトルに逆流

気温の高くなる夏場は、食べ物だけでなく飲み物も菌の増殖によって腐敗が進みやすく、下痢や嘔吐などを引き起こしかねないので注意が必要です。

特に菌を増殖させやすいのは、ペットボトルに口をつけて直飲み(じかのみ)したあと、キャップを付け直して置きっぱなしにしておく行為です。

これの何が良くないかというと、飲んだ人の口の中に存在していた細菌が、ペットボトル内の液体に逆流してしまうからです。

(イメージ)
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口からペットボトルに入った菌は、気温が高い環境ほど増殖しやすくなります。夏場は屋外はもちろんのこと、室内でも気温は高くなるため、非常に菌が増殖しやすい環境になっています。

放置を続ければ菌は増え続け、腐敗が進行します。変な匂いがしたり、色などの見た目が変わったりと、分かりやすく「腐った状態」になっていくでしょうし、それに気づかず飲んでしまえば下痢や嘔吐といった症状も起きかねません。

スポドリや乳飲料は注意

特に腐敗しやすいのは、スポーツドリンクのように糖質の入った飲み物です。糖質は菌の栄養源になるため、増殖を助けてしまうのです。牛乳が入った飲料なども同様です。お茶などは菌の栄養になるものはほとんど含まれていませんが、それでも気温の高い環境で放置すれば、菌の増殖は続いていきます。