愛媛県など国内の主なマダイの養殖地の周辺では、天然マダイの遺伝的な特徴が、ほかの地域と異なることを日本大学の専門家らが研究で突き止め、6月25日に公表しました。逃げ出した養殖マダイと交雑したと見られています。(画像はイメージ)
この研究は日本大学生物資源科学部の澤山英太郎准教授らが発表しました。
発表によりますと、この研究ではマダイを養殖する愛媛県や高知県、熊本県などの6地点、そして周辺で養殖してない青森県と兵庫県の日本海側の2地点のあわせて8地点で2019年から2024年にかけて調査。それぞれの地点のサンプルは48匹以上としています。
この結果、愛媛県と高知県、長崎県の地点の天然マダイは、ほかの地域とは異なる遺伝的特徴を確認。これらの地域では、天然魚の遺伝的な混合を示すカテゴリーに分類される個体は30~40%に達し、養殖由来の遺伝的影響を受けた個体が相対的に多かったということです。
要因として、台風などの自然災害やイケスの網の破損により、逃げたマダイとの交雑が起きたことが強く示唆されるとしています。
今後は交雑の影響を調べていくほか、遺伝的なモニタリング調査を続けることで持続的な養殖業と天然資源の保護・管理の方法の検討に繋がることが期待されるとしています。
この研究は、日本の代表的な養殖魚のマダイが成長が早い系統や特定のウイルス病に強い系統などで開発された一方、天然魚との間には遺伝的な違いが蓄積していて、養殖と天然のマダイを分けて考える必要があるとして行ったということです。
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