鹿児島県庁で6月8日、災害被害を予測する有識者会議が開かれ、県内の津波リスクに関する修正被害想定が報告された。種子島・屋久島では10メートルを超える津波が想定されるなど、地域によっては深刻なリスクが浮き彫りになっている。
南海トラフ・鹿児島湾直下の被害想定を修正
今回の会議では、2025年に国が見直した南海トラフ地震の被害想定や、能登半島地震の教訓を踏まえた修正内容が報告された。
鹿児島湾直下地震による最大津波の高さは、速報値で鹿児島市において3.28メートルと想定されている。一方、南海トラフ地震では大隅半島の東側で5メートル〜10メートル、種子島・屋久島では10メートルを超える津波が想定されており、島しょ部における備えの重要性が改めて示された形だ。
「より詳細な計算結果が出てくる」 専門家が今後の対策に期待
有識者会議の座長を務める鹿児島大学の地頭薗隆名誉教授は、「(予測の)計算は進化していて、地盤の沈下の問題などもあり、より詳細な津波に対する計算結果が出てくると思うので、それも含めて今後の対策につなげていくことになる」と述べ、精度向上とそれに基づく対策の充実に期待を示した。

県では、2026年度中に被害予測の最終報告を取りまとめる予定だ。今後の計算精度の向上とともに、地域ごとに異なるリスクを踏まえた実効性ある防災対策の策定が求められる。
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