北陸新幹線の大阪延伸ルートがようやく決着。与党整備委員会は京都駅の南西にある桂川駅のそばに新駅をつくる「小浜ー京都ルート」の【桂川案】を最終ルートとして決定した。
北陸新幹線の大阪延伸、なぜ桂川案に決まったのか
リポート:
「未だ着工に至っていない北陸新幹線の大阪延伸。維新が与党入りして始まったルートの再検証が今日ようやく決着を迎えます」

自民党と日本維新の会で構成される与党整備委員会が7月15日朝開いた会合で、北陸新幹線の敦賀ー大阪間のルートについて最終協議を行った。
与党整備委員会・前原誠司共同委員長(維新):
「あくまでもルート案の提示というのは新たなスタートで、着工5条件がこれで満たされるわけではない。様々な努力をしていかなくてはいけないというスタートに着くことになる」
新幹線のルートをめぐっては10年前に福井県の小浜市から京都を経由する「小浜ー京都ルート」に決まったが、工事が地下水に与える影響や建設費の負担などを理由に京都で反対運動が起き、敦賀駅より先は今も着工していない。
会合では、8つのルートから3つの案に絞られたうち、両党が支持していた京都駅南西にある桂川駅のそばに新駅を作る「小浜ー京都ルート」の桂川案を最終ルートとすることで合意した。
与党整備委員会・西田昌司共同委員長(自民):
「経済効果などを考えると南北案だと(の方が望ましいと)思っているが、早期に着工するためには桂川ルートの方がより市民の理解が得られやすいのではないか」
今回の決定に整備委員会のメンバーである宮本周司参議院議員は…
宮本周司参議院議員(石川県選出):
「確実にこれで懸念・課題が解決されたというところには行きついていないが、解決される、払拭される糸口がしっかりと見出せたと思う」
山野之義知事も石川県庁で取材に応じた。
山野知事:
「私は一歩前進だと思っている。ただし去年の県民会議でも課題が提案されたように、京都府などが提起した課題、着工5条件についてはまだ解決がなされたわけではないので、そのことを念押ししていきたい」
一方、維新がもう一つの案として提案していたのが、米原駅から東海道新幹線に乗り入れて乗り換えなしで新大阪に向かう「米原ルート」の一部直通案。京都での課題が進まないため、県内を中心に米原ルートを推す声が上がっていたが、沿線自治体とJRの反対や東海道新幹線との兼ね合いなどからルートには選ばれなかった。
これに対し、米原ルートを主張してきた重鎮県議は…
福村章県議:
「新幹線は空を飛んでいくわけにはいかないので、京都問題が一向に解決せず誰も説得もできない。10年、何も前進がない。それなのに遮二無二ちょっと京都から桂川に変えただけで、本当に何を考えてるのか誰がこれを責任持ってやれるのか、私は遺憾だと思う」
石川県民の反応は…
秋末械人アナウンサー:
「北陸新幹線のルート決定を受けて県民からは様々な声が上がっています。」

街の人:
「個人的には米原いいなと思っていたけど、経済効果を考えたら小浜の方が正解。山陰新幹線も作れば日本列島の背骨にすれば、あと在来線で補っていけばいい」
「人口減少がきているので小浜を通したとしても乗る人がいるのかどうかが一番だし、東京からそこ(小浜)回るんだったら絶対東海道の方が早い。完成するなら早くすればいいし、撤退するならもう見切りをつけて撤退すればいい」

Q.完成は楽しみ?
「それまで生きてるかね。そんな30年後の話はダメだよ。あの世で見てますわ」
県内では去年「米原ルートを含めた検討」を決議した建設促進県民会議が、8月9日に開かれる予定だ。
「京都市・桂川」はどんな場所?
改めて今回最終決定した小浜ー京都ルートの桂川案だが、桂川とはどんな場所だろうか。
JR桂川駅は街の再開発に伴い2008年に開業した駅だ。桂川駅は京都駅から南西に約5キロ離れた場所にあり、地下水への影響など京都の住民の懸念に対して比較的理解を得やすいとされている。
一方、桂川駅は京都駅から2駅・約5分離れているため、乗り換えなど利便性の問題が指摘されている。
国交省が示した試算では、桂川案の概算建設費用は約3兆9000億円、工期は26年だという。
(石川テレビ)

