北海道で外国人観光客によるレンタカー利用が増える中、重大事故が相次いでいる。富良野市ではレンタカーが別の車と衝突し死者が出たほか、列車との接触事故も発生。レンタカー会社は多言語で交通ルールを説明するなど対策を進めている。

人気観光地に多くの「わ」ナンバーの車

北海道・美瑛町で23日午後2時ごろ、青い絵の具を溶かしたような青い水面は人気観光地「青い池」だ。

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 強い日差しを受けた水が神秘的なエメラルドグリーンに輝く夏は、ビエイブルーを堪能するベストシーズン。幻想的な風景に海外からの旅行客も魅了されていた。

 隣接する駐車場を見てみると、「わ」ナンバーのレンタカーが続々と入ってくる。
北海道旅行を楽しむ外国人ドライバーが多いようだ。

 台湾や香港からの観光客は「台湾では左ハンドルで右車線を走るからそこが違います」「安全運転しています。妻と子どもが乗っているので」など慣れない日本での運転に戸惑う声も聞かれた。

にぎわう一方で外国人観光客のレンタカー事故も

夏の観光シーズンを迎える中、北海道では外国人観光客が運転するレンタカーでの事故が多発していた。

2台の乗用車のフロント部分が大きく破損し、見通しの良い道路の片側の車線を完全に塞いでいる。

 北海道・富良野市では7月20日、香港から来た家族4人が乗るレンタカーが別の車と正面衝突する事故が発生した。

助手席に乗っていた中国籍の53歳の女性が死亡した。

 また16日にも、JR富良野線の踏切で外国籍の男女5人が乗ったレンタカーが列車と衝突。
遮断機の内側には原形をとどめないほど破損した白い車が残されていた。

 北海道では短期滞在で日本に入国した外国人によるレンタカー事故が、2026年の上半期だけで25件発生していて、過去3年と比べ最多のペースとなっている。

日本の「右ハンドル」を体験

 JR富良野駅前のレンタカー店では、予約の約3割が海外からの旅行客だという。

 小家善隆店長(トヨタレンタカー富良野店):
7月に関してはインバウンドのお客さまが月に200件くらい来られているので、コロナの頃は落ち込んだんですが、またそれから復活して年々増加傾向にはございますね。

 店には外国人旅行者が続々とやってくる。
台湾から来た女性グループは日本旅行に備えて初めて右ハンドルを体験する。

女性たちは左側通行対策について「(日本に)来る前に練習したんです。台湾のドライブスクールで日本の右ハンドルの車で練習しました」と話す。 

スイスから来たギリシャ国籍の2人は初の日本での運転ということで、道路標識など日本の交通ルールについてじっくり説明を聞いた。

その後、車に乗り込み、富良野名物のラベンダー畑へ出発。
道中では、しっかり一時停止の標識を守り、安全運転でラベンダー畑に到着した。

日本の止まれの標識でしっかり止まっていたことについて「それは気づいた。スイスでも止まらないといけないので」と話す。

英語表記のポップで一時停止を呼びかけ

一方、JR富良野駅前のレンタカー店では、日本の交通ルールを訳した店独自のガイドブックを作成し、事故防止対策を行っていた。

 小家善隆店長(トヨタレンタカー富良野店):
英語、中国語、韓国語、タイ語で作成させていただいております。

 さらに道路標識などについても詳しく説明をするほか、店の壁には手作りの英語表記のポップが貼られていた。

 小家店長は「止まれの標識の無視や見落とし、赤信号で行ってしまうことが取り上げられているので、そういうものを中心に載せています」と英語表記のポップについて説明した。
(「イット!」7月23日放送より)